本ぶりになつて出てゆく雨やどり

 TOSS関西フレッシュライセンスセミナーで、中学の金子先生が、次の川柳を授業されました。

 本ぶりになつて出てゆく雨やどり

  金子先生は、4コマまんがを2つ提示しました。雨やどりしてた話者が出て行くと本ぶりになり、再び雨やどりするのが1つ。もう1つが、雨やどりしていて、本ぶりになってから出て行くものです。
 当然、これは後者でしょう。
 けれど、これで終わっては、授業に深まりがないのです。
 谷先生は、「このような例は他にありませんか」と聞かれました。
 例えば、学級で起こった小さな問題を放っておいて、大きな問題になってから手を打とうとするときなどです。
 谷先生は、麻生総理の例を出されました。自民党が負けた前回の衆議院議員選挙に使われた句なのです。麻生総理が不人気になる前に衆議院を解散すればよかったのに、最悪な時に解散しました。その時、落選した議員が上記の川柳を言ったのでした。
 こういうことがスッとコメントに出てくるところが谷先生のすごいことです。
 この川柳、授業で扱ってみます。

(2012.9.16)