「気持ちいいですか?」

何となく意地悪がしてみたくなって、アナルと袋の間の道を指先でくすぐった。
途端にびくびくと震えた10代目はペニスから大量の先走りを零し、草むらに水溜りができる。

「あっ、あ、っく・・・」

明確な答えは聞けなかったが、気持ちよさそうに喘ぐ声が聞こえたので満足する。
またゼリーを手のひらに出し、あたためてから指に塗りつけた。
中指でアナルの入り口をくすぐると、指を飲み込むようにひくひくと動く。
その動きに逆らわず、ゆっくりと三本に増やした指をまとめて差し込んだ。
10代目の中はオレの指を迎え入れるようにやわらかく包み込んで奥へと誘う。
誘われるまま指を奥へと進め、内側をゼリーをまとった指で濡らしていく。
指が届く範囲に全部ゼリーを塗りこめると、指を少し引き抜き、小さなしこりをくすぐった。

「ッ―――!」

とたんにびくん、と大きく反応する10代目の体。
内部で一番感じるところをぬめった指でくりくりと弄ると、10代目は顔を左右に振って髪を乱す。

「ひぁ、あ・・・は、んぅッ・・・!」

そこを重点的に弄り回すと10代目はひっきりなしに声を上げる。
指の腹でそこを押すようにし、たまにひっかくように強く刺激すると、
指をくわえ込んだ内壁がそれ以上の刺激を拒むかのように指を締め付けてくる。
それでも強引に二本の指で中を広げ、残りの一本でしこりを弄る。
立ち上がったペニスは開放を待ちきれずに大量の先走りを漏らしている。
高い声を上げながら、10代目はぎゅっと目をつぶって顔を横に振る。

「あ、あっ・・・!」

中に入れた指を強引に動かしてしこりを強く刺激すると、
ついに10代目は体を震わせながら二度目の射精を果たした。
上を向いたペニスから吹き上げる精液は、勢いを失いそのまま下に落ちていく。
小さな池のように溜まった精液は、下腹部から会陰を伝ってアナルを濡らす。
オレの指を三本くわえ込み、ゼリーと10代目自らの精液でぬらぬらと光るその光景に耐え切れず、
オレは下着から硬く立ち上がったペニスを取り出した。

「は、ぁ・・・」

小さく息をする10代目の情欲に濡れた顔を見ながらコンドームをつける。
そこにゼリーを塗りつけて滑りをよくすると、アナルの入り口にペニスの先端を擦りつけた。
指を咥えさせたときのように、ペニスに吸い付くアナルの感触を楽しむ。

「10代目、入れますね・・・」

ぼぅっとしている10代目の顔を真正面から覗き込んで、自分の顔を10代目の目に映す。
ぼんやりとしながらもオレを見て、小さく頷いてくれた。
手をひざの裏に入れて折りたたむようにする。
ひざが胸にくっつきそうなくらいにすると、背中が持ち上がってアナルが上を向く。
入れやすいところで固定させて、手の支えがいらないくらいに硬くなった自分のペニスを、
ゆっくりと10代目の中へと入れていった。

「ぁ・・・は・・・」

指で十分にやわらかくしたそこは、しっとりとオレを包み込んだ。
小さく吐き出される声、自分を包む熱、やわらかくまとわりつく内壁に、
腰から頭のてっぺんまで、ずくずくと快感が突き抜けていく。
あまりの気持ちよさにすぐにでもイってしまいそうだ。
腹に力を入れてそれを何とか我慢すると、ゆっくりと残りの部分を入れていく。
10代目とオレの肌がくっついて、最後まで入ったのを確認すると、溜め込んだ息を吐き出した。
本当はこのまますぐに腰を動かしたいけど、10代目の中がペニスに馴染むのを待つ。
10代目の腸壁がオレを食むように動き、オレの腰の動きを誘う。
早くなりそうな腰の動きを何とか留めて、小さく回すだけにする。
十分にやわらかくなってはいるけれど、動かしたときに万一怪我をさせてしまったらいけない。
気をつけながら中を広げていくと10代目に腕を掴まれた。

「ごくでらくん、もう、うごいていいよ」

濡れた瞳、舌ったらずな発音で言われて、我慢の糸がついにぷちりと切れた。
足を掴む手の力を強くし、10代目の体が動かないように固定してから腰を動かす。
大きく腰を引いて、それから一気に突き入れた。

「っあ・・・!」

じゅぷ、と水音を立てて中からゼリーが漏れ出した。
オレのペニスに塗りつけたものが剥がされたのだろう。
でも中にも十分に塗りこんであるから大丈夫だ。
まとわりつくゼリーを気にもせず
ぬぷぬぷと音をさせながら抜き差しを繰り返すと、
10代目の口からいやらしい声が響く。

「あっ、あ・・・ぁあっ・・・」

高い喘ぎ声が途切れることなく発せられる。
閉じられない口からは唾液が零れて口元を汚している。
赤くて小さなかわいらしい舌を見せながら、とろけそうな顔をしている。
その声を出させているのが、その表情をさせているがのオレだと思うと
無性に嬉しくて気持ちよくて、腰を動かす速さも速くなる。

体を揺らされるたびに揺れる10代目のペニスがぴたぴたと二人の腹を打つ。
そのたびに10代目は体を震わせ、中を締め付ける。
そこを容赦なく抜き差しし、窮屈なアナルを存分に味わう。
そして狭い中を刺激されるたびに10代目は体を震わせる。
どこまでも繰り返される無限ループのような快楽に、ついに10代目が陥落する。

「んっ、ごくでらく、も・・・」

目にいっぱいの涙をたたえて10代目がオレを呼ぶ。
限界を訴える10代目の姿にまたむらっと下半身に熱が集中する。
この人はどれだけオレを落としたら気が済むんだ。
荒くなる息をそのままに、速くなっていた腰の動きを遅くする。
大きくグラインドさせながら内壁全体を擦り上げ、性感を高ぶらせる。

「ぁ、も・・・イきそ、だか・あっ・・・!」

10代目の言葉を聞き終わると同時に勢いよく奥まで突き進んだ。
パンッ、と大きな音をさせて、激しく抜き差しをする。
10代目の中はイくのを我慢してひくひくと痙攣している。
そのやわらかな刺激に激しい摩擦を加えて、一緒にイけるように調節する。

「あ、あ、んっ・・・ん・・・!」

ひくひくと中も入り口もひくつかせながら10代目はオレに向かって手を伸ばした。

「キス、して・・・」

揺さぶられる中で、途切れさせながら言われた小さな言葉。
オレの理性を簡単に崩していく10代目に、体を折りたたんで噛み付くようなキスをした。

「っふ、ん、ぅんっ・・・」

息を奪うような激しいキス。
それでも10代目は貪欲に返してくれる。
揺さぶられてイきそうで、苦しいはずなのに。
それが分かっていても止められないのは10代目のせいだ。
オレの腕を掴んでいた両手は、今はオレの首に回っている。
髪の毛の中に指を差し込んで頭を優しく撫でられる。
首の後ろをぞわぞわと快感が這い上がり、それに突き動かされるまま、口付けを続ける。
やわらかい舌と口内を十分に味わいながら腰を動かす。
ぐちゅ、ちゅ、とゼリーの音だかキスの音だか、色々な音が部屋の中に充満する。
その音にも煽られるように腰を速く動かした。
素早く奥までぐんぐんと突き上げて、絶頂まで導いていく。
腰の動きが大きくなって唇が離れてしまったが、そのまま口を噛み締めて奥を突き続ける。
何度も抜き差しを繰り返し、一番奥を強く突いた瞬間、びくん、と大きく痙攣する10代目の体。

「っあ、あ――――!」
「ふ・・・!」

ひときわ高い声を上げて、10代目が達する。
その瞬間にぎゅっと中を強く締められて、オレは奥まで突き刺したまま10代目の中で達した。

「はぁっ、は、はぁ・・・」

荒い息を吐く10代目の頬にちゅ、ちゅ、と啄ばむようなキスをする。
しばらくして10代目の息が整ってきたところで、また唇にキスを仕掛けた。
はじめはゆるやかなキス、それからだんだんと深いものにしていく。

「ん、んん・・・っは、ごくでらくん・・・」

すると急に唇を離されてしまった。
また少し息の荒くなった10代目が、オレの名前を呼ぶ。

「何ですか?」

10代目は恥ずかしそうな、びっくりしたような、複雑な顔をして言葉をつむぐ。

「も、終わりじゃ、ないの・・・?」

治まらない荒い息の合間に途切れ途切れに言う10代目に、
何を言いますか、と言い返す。

「さっきいっぱいしましょうね、って言ったじゃないですか」
「い、言ったけど、も、無理だよ・・・!」

はぁはぁと荒く息をつきながら反論する10代目ににやりと笑いかけた。
10代目の中に入れたままになっているペニスで内壁を刺激する。

「んっ・・・!」

びくんと震える10代目に、余計に笑みが深くなる。

「10代目だってまだ足りないみたいじゃないですか」

力を失っていた10代目のペニスは、今の刺激でふるりと揺れて、
オレの腹にくっついてその存在を主張している。
ゆっくりと体を上下に動かして中のものを抜き差ししながら腹で10代目のペニスを擦る。
そうするとすぐに10代目のペニスは硬く立ち上がった。

「ぁ、んっ・・・」
「ほら、もっとしたいでしょう?」

耳の中に直接息を吹き込んで、いやらしく囁く。
その声にも感じてくれて、10代目はひくん、と首をすくめた。
これなら答えを聞かなくても十分だろう。
硬さを取り戻していくオレのペニスで、敏感な10代目の中を擦り上げた。


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