「――――ッ、ア!!」
体を倒し、逃げを打つ体を押し留める。
重ね合わせた胸からはどくどくと速い鼓動が伝わってくる。
引きつる太ももに服越しにペニスを擦りつけながら、
10代目の中でうごめかせている指が、これだったらどんなに気持ちいいだろうと思う。
熱くぬめる内壁に締めつけられながら、奥を突き上げ、性器に感じる快感だけではなく、肌と肌が当たる感覚さえも心地よい。
その動きを、感触を、反芻しながらずるりと指を中から抜き出す。
角度をつけて、散々いじった前立腺を突くように、再び中へと指を押し込んだ。
「っあ・・・っ、ぅくっ・・・」
きゅう、と強く締めつける中を擦りながら引き抜いて、再びそこをめがけて突き入れる。
ぬちゅぬちゅと濡れた音を立てながら、10代目の悦ぶところを刺激する。
もう片方の、輪を作った指を先端まで移動させて手のひらでペニスを握り込み、
強弱をつけて揉み込めば、手の力が緩んだときにぴゅくりと精液をにじませた。
「あっあ、だめ、あ・・・も、いく、いっちゃ、あっ・・・!」
指の先でひときわ強く前立腺をえぐったとき、十代目の体がびくりと跳ねた。
一度背中が浮き上がり、再びシーツに沈み込んだ体は、びくびくと激しく痙攣を続けている。
「あっ、あっ・・・!」
とっさに締め付けたペニスの先端は小さな雫を作るのみだったが、10代目は確かに達していた。
荒く息を吐き出す10代目の胸が大きく上下している。
その体をなだめようとそっと腹に手を這わせただけで体の震えは大きくなった。
アナルへねじ込んでいた指を引き抜き、手を離した性器からはとろりと精液が溢れ出た。
腹に落ちた精液を伸ばすように広げていき、10代目の姿を目に焼きつける。
指を咥えていたアナルはひくひくと別の刺激を欲し、硬く立ち上がったままのペニスは何かの拍子にびくりと震える。
内部に残る刺激に震える腹やつんと立ち上がったままの乳首が愛らしい。
何より頬を赤く染めながらこちらへ向けられる、快楽に溶けた瞳が強くオレを揺さぶった。
「じゅうだいめ・・・」
ごくりと口の中にたまった唾液を飲み込む。
唾液はいくらでも溢れてくるのに口の中がカラカラだ。
べたつく指で焦りながら前をくつろげて硬くなったペニスを取り出し、
自分の唾液や10代目の精液をペニスに塗りつけていった。
片方の手でペニスを支え、もう片方の手で10代目の足を持ち上げる。
上を向いたアナルは未だ収縮を繰り返し、会陰は赤く張り詰めている。
先走りのにじむ亀頭を会陰に押しつけながらゆるゆると揺らす。
ひくりと息を呑む音が響き、10代目のペニスからはとろりと精液が伝い落ちた。
ぐぐ、とえぐるように亀頭を擦りつけながら、そのまま下へと動かしていく。
にゅるりと滑りながらわずかな距離を移動して、
はくはくと口を開いているアナルへとペニスの先端を飲み込ませる。
「はっ・・・ぁ、んぅ・・・あっ」
ぴたりとくっつけたペニスの先に、入り口に近い内壁がやわやわと絡みつく。
その位置から動かないペニスに焦れるように、アナルがひくひくと取り込むように収縮を始めた。
竿を掴んだ手を動かし、浅い部分を広げるように揺らして回せば、
その収縮は強さを増して、より貪欲に中へと取り込もうとする。
敏感な部分を熱くぬめる内壁に撫でられ、びくびくと腹筋が引きつっていく。
奥へと突き込みたくなる衝動をこらえ、引き抜いた。
「あっ・・・」
「・・・、はっ、10代目・・・」
先ほどと逆に、アナルから会陰をなぞり、そのまま袋やペニスを撫で上げていく。
腰が密着し、体を倒せば、腹の間で互いのペニスが擦れ合った。
腰を抱き、肩を抱き、汗で湿り気を帯びた胸を張り合わせて、
密着する体に熱は上がり、吐き出す息にも熱がこもり、
荒々しく体を擦りつけて、揺すりあげて、薄い肩の肉に噛みついた。
突き上げるように腰が動き、裏筋同士を擦り合わせる。
跳ねるように震えて逃げるペニスを腹で押しつぶし、
そのまま激しく体を揺らせば、先から溢れ出した精液がくちゅくちゅと音を立て始めた。
「はっ・・・ぁ・・・あ、ごく、あ、く、ぅ・・・」
「はぁっ、じゅうだい、め・・・きもちい、ですか・・・?」
「んっん、ん・・・き、・・・もち、いっ、・・・あっ!」
耳元で荒い息を吹きつけながら尋ねれば、答えと同時に再び精液が溢れ出す。
濡れた音は大きくなり、腰を動かすたびにその音は部屋中に響き渡った。
頭上に持ち上がった腕の、やわらかな肉に唇を寄せ、その白い肌に吸いつき、唇で噛み、
わきからひじに至るまでを舌を伸ばして舐め上げた。
腹の間はぬめりを増して、それまでよりもくっきりとペニスの形を肌に伝えてくる。
その硬さや熱さ、ぴくぴくと震える動きまでも感じながら、
腹を押しつけ互いのペニスへと刺激を与えていく。
10代目のペニスの裏を腹で擦り上げれば、同じように10代目の腹でオレのペニスが擦られる。
与えて与えられるその快感に、熱に、意識が呑まれてしまいそうだ。
「ごくれらく、んぅ・・・」
舌足らずな呼び声が耳をくすぐる。
額でクロスさせていた腕をゆっくりとほどき、しがみつくようにオレの体へと回された。
指先が肩甲骨をなぞるようにして首の後ろまで移動する。
くすぐったさと紙一重のその刺激が快感に繋がっていく。
背筋を這い上がる痺れるような快感に、素直に体が従った。
「っ、じゅうだいめ、じゅうだいめっ・・・!」
「あっ、あ、あ・・・んんっ・・・」
腰に回した腕でさらに体を引き寄せて、華奢な首筋に顔を埋めて、自らも腰を押しつけて体を揺らす。
ペニスの全体を10代目と自分の肌で包むようにして、側面を互いの竿で擦りながら、
亀頭からにじむ先走りを塗り広げるように大きく腰を動かした。
ぬちぬちと粘っこい音をさせながら、重なり合った体を揺する。
10代目がむずがるように身をよじるたび、
自分の起こす律動とは違った刺激が局部から快感を伝えてくる。
そのうち、ゆるゆると10代目の腰も動き始め、じわじわと体を焼くような快感をとどめていられなくなってくる。
「はっ・・・じゅうだいめ、じゅう、だいめ・・・はぁっ・・・すきです、好き、だいすき、じゅうだいめ・・・」
「ごく、ぁ、くん・・・あっ・・・ごくでらくん、すき・・・ッア、すき、・・・あっ、ふ・・・」
「っ・・・く、じゅうだいめ・・・っ」
耳元で名前を呼んでくれる必死な声、肩にしがみつく震える指、
腰に絡みつく艶かしい脚、ご自分とオレに快楽を運んでくれる幼い腰使い、
そのすべてにこれ以上ないくらい煽られながら、
本能のまま、腰を擦りつけ、抱きしめる腕の力を強めた。
さらに密着する体。睾丸までも擦り合わせ、射精感が一気に募る。
亀頭の先に痺れるような感覚が走った。
そろそろ吐き出してしまいたい、10代目と一緒に高めあった熱を、10代目の体へ向けて、思いっきり。
ぎしぎしと簡素なベッドが悲鳴をあげる。
「あ、ァ・・・いく、ごくれらく、いくっ・・・でるぅ・・・!」
「オレも、です、・・・一緒にイきましょう、じゅうだいめ・・・」
「あ、あっ・・・あ・・・あ・・・!」
くちゅくちゅと二人分の先走りをかき混ぜながら腰を動かす速度を速める。
亀頭を押しつぶすように重心を変えて体を押しつけていけば、
10代目の体はびくびくと震え、背中を反らせて下腹部をさらに押しつけてきた。
「あっア、あっ、ん、っあ・・・ァ、っ、・・・、ア――――・・・ッ!」
「じゅう、だいめっ・・・っ、く・・・!」
互いの体にペニスを押しつけ合いながら、ほとんど同時に精液を吐き出した。
びくんびくんと大きく痙攣する体を抱きしめながら、ぶるりと体を震わせる。
顔を埋めた首筋にやわらかく唇を押しつけながら、ゆっくりと力の抜けた体をベッドに横たえていった。
下にある体を押しつぶしてしまわないように、
名残惜しく思いながらも肩に回していた腕を抜いてシーツにつき、だるい体を支える。
体の震えがいくぶん落ち着いてきた10代目の零れた唾液や涙を吸い取るように
顔中に唇を寄せていけば、くすぐったそうに笑う響きが肌につけたままの唇に届いた。
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