今年の夏を熱くしてくれたものは間違いなくフジロックだと思う。会場が新潟なだけあっていっしょに行ける人が見つからず、ひとりで行こうかどうかずっと迷ってた。それでも、あの緑の中で聴くSIGUR ROSの音を想像するとやはりあきらめきれなかった。と、そんなところへ「サマソ行かん?」とメールをくれたのははっしー。すかさず「サマソじゃなくてフジに行きたい」とメールを返してみたら、「楽しそう!行こう!」とのうれしい返事が!神様、仏様、はっしー様!
そんなわけで30日、車でいざ新潟へ!はっしーのいる滋賀を出て北陸自動車道に入ってすぐのところでヤられた。おのれ覆面野郎ー!!ファック!!ただ、わたしたちはふたりともヘタレだったので、多少はうまいことやったと思う。(ていうかはっしーが。)BGMは日・韓・中共催?でバラードありレゲエありR&Bありでわけわからんかった。そのハイテンションに便乗してはっしーがブッ込んでくれたおかげであっという間にホテルのある長岡市へ。
31日、朝ホテルを出て、中越地震の傷あとが残る関越自動車道で湯沢へ。車はあらかじめ決められた駐車場へ置いてシャトルバスで会場へ向かう。
12:30頃に着いたらKEMURIが始まるとこで荷物を置いてソッコー前へ。まだ人はちょっと少なめ?はっしー1発目から飛ばす飛ばす!最近は全然聞いてなかったけどなかなかかっこよかった。
そのあとお昼にロコモコを食べた。初めおいしかったのに結局微妙?な味だった。
続いてEGO-WRAPPIN'。エゴラッピンは大好きだけど別に踊れる曲はなさそうって勝手に思ってて、初めは座って見てた。でも1曲目の途中から「やっぱ前ちゃう?!」てことでダッシュ!良恵さん最高にかわいかった。動物的に踊り狂い本能のままに歌ってた。その良恵さんのパフォーマンスに感動のあまり半泣き状態。踊る曲あり聴かせる曲ありでかなり揺さぶられた50分間だった。
そのあとのくるりでもはっしーは前へ行き、キッズにまみれてライブを堪能していた。わたしはシートに寝そべってじゃがりことルマンドをがっついてた。
そしてビッグバンド、The Beach Boys。なつかしいメロディーに切なくなった。高校のときブラバンでやったSurfin' USAなどノリノリのナンバーも。フジはオーディエンスの年齢層が高めなのでこういうバンドが来ると喜ぶひとが多いんだろうね。オレンジの夕暮れせまる中、グリーンステージの雰囲気がとても心地よかった。
物販なんかも見に行きつつ、わたしはホワイトステージのBOON BOON SATELLITESへ。さすが海外の大物たちのツアーについてまわるだけあってすっごい人だかり。そのオーディエンスの熱気に負けじとパフォーマンスは死ぬほどかっこよかった。轟音の渦!!薄暗い空を走るレーザーの青い閃光とシンクロした演出もカッコよかった!あれでレイヴしないひとはおかしいでしょう。
でもMOBYが始まってしまうので後ろ髪引かれつつブンブンは途中で抜けてグリーンステージへ戻った。MOBYのときはモッシュピットエリアまで入れたが、数人の外人に囲まれて逆に見にくかった。そしてここへきていきなりの豪雨!途中までガマンしてたけど、とうとうレインコートを取りに一度荷物のあるほうへ。ああ〜そんなときにタイミング悪くPorcelainが始まってしまった。でも髪の毛からつま先までびしょ濡れになりながら泥んこの上を踊り狂って、言いようのない解放感に満たされた。さらに、「ええええ、このイントロは!!!」、な、なんとCREEPをカバー!!幻の名曲をこんな形で耳にできるとは…。トムのやさしい顔が頭に浮かんで切なくなった。歌い終わってから「アメリカ政府とジョージ・ブッシュのファックな行動をここでお詫びしたい」という発言も。雨はいつのまにか小降りになっていた。はっしーは再びモッシュピットで外人連中にまぎれて踊り、わたしは終わってすぐホワイトステージに戻るためいったんお別れ。
そして再びホワイトステージに行きThe Mars Volta。熱い、赤い、激しい。このふたりはいつもそうだ。オーディエンスに媚を売らない圧巻のパフォーマンス。わたしはこのバンドを聴いて、「ああ歌詞なんてのはどうでもいいのかも」と思えるようになった(ていうかスペイン語わからんし)。
そしていよいよホワイトステージの大トリ、SIGUR ROS登場!荘厳、幻想的、浮遊感とシガロスを形容することばはたくさんあるけど、今回のステージをわたしなりに名づけるとすると…「森羅万象」!? 宇宙に存在するすべてのもの。本来あった天性のもの。大いなる自然。ちょっと抽象的すぎるか?たぶん「アイスランドのバンド」っていう先入観が多少働いているんだろう。でも、これ以上適切なことばが思いつかない。そういえば2年前に同じこの場所でBJORKを観たときもそんな感じだった。すべてを凌駕している圧倒的な存在感。これを観るためにここまで来たんだ、と思うと胸がいっぱいになった。
わたしがホワイトにいた間、グリーンステージではNEW ORDERがプレイしていて、そのあともPRIMAL SCREAMが残っていたが、これ以上いたら徹夜で運転して帰れなくなってしまう(泣)。ということでシガロスの余韻にひたりながら帰ることに。
運転前に栄養ドリンクを一気。心地よい疲労感が眠気を誘う。ていうか心地よいもなにも、実際、体力は限界だった。いまだから言うけど本気でキツかった。高速運転中、ほんの一瞬だけど何度か意識飛びました。エヘ!途中ではっしーに代わってもらったらソッコー寝た。そんな感じで満身創痍?で7時半頃滋賀に帰ってきた。はっしーはそのあと学校でした。イエス!タフガール!!わたしはまた高速で自分ちへ。さすがに名神は怖くて居眠りするヒマなかった。
いやはや本当にすばらしかったです。学ぶことが多かった。そしてまだまだ無理はするべきだと思いました。ということで来年は3日間通し行くゼ!!参加希望者募集中!!

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