1月26日(木) シェルブールの雨傘
シェルブールの雨傘
 泰子と京都へ行った。まず「シェルブールの雨傘」のリバイバルを観にみなみ会館へ。感想は…ミュージカル風メロドラマって感じ。無駄に全編歌仕立て。ツッコミどころが多々あっておもしろかったけど。でもさすがにルグランの音楽には酔いしれた。おかげで今日は1日中、あのテーマ曲がまわってた。そしてやっぱりドヌーヴは美しかった。ファッションもインテリアもすべておしゃれでかわいかった。映画のあとは、久々に蒼でランチ。本日のランチは「鯖と聖護院蕪の味噌煮込み」。蕪がもうちょいやわらかくて甘ければよかったのに。相変わらず店長の声が嫌だった。そのあとはぶらぶら散策。泰子御用達のDressteriorは、いままでは「わたしの趣味ちゃうし〜」とほとんど見てなかったけど、ドヌーヴの映画のせいか、今日はなにもかもがかわいく見えた。ほんとに影響されやすいな…。

1月25日(水) nouvelle vague
アイドルたち
 神戸アートビレッジセンターで「アイドルたち」を観てきた。すごかった。まるで芝居を観てるような生の衝動が伝わってくる映画。60年代のフレンチポップと斬新なファッションを背景にして描かれる辛辣な社会批判がおもしろい。おしゃれでメッセージ性もあって、「いや〜映画ってほんっとうにいいものですね〜」と思った。
 じゅんちゃんに教えてもらった「あんぱんや」のあんぱんはマジでうまかった。でも黒豆ぱんがいちばんかも。生地がもちもちしてて、黒豆の風味が上品。こりゃしばらく通い詰めるな…。

1月23日(月) ロバと王女
ロバと王女
 ジャック・ドゥミ監督の「ロバの女王」を観てきた。カトリーヌ・ドヌーヴ若い!そして美しい!さすがおフランスの大女優ですな。でもそんな高潔な王女様がロバの皮なんかかぶっちゃって下女なんてやってるのがこれまたおもしろい。みんなからは「臭い!」って罵られちゃって。でもロバの皮かぶってるドヌーヴもなかなかファッショナブルでよかったけどな。そして「ファンタジーなのになんでソレ?」みたいな意表をつくものもあったけど、宝石箱の中を見ているみたいにキラキラした映画で大満足だった。あの「なんとかかんとかアムール♪」っていう歌もいい。サントラ買おうかな…。
 ちなみに今日の予告編で気になったのは、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ出演の「かもめ食堂」。邦画初の全編ヘルシンキ撮影らしい。フィンランドといえば、オーロラ、ムーミン、サンタクロース、イッタラ…などなどかなり魅力的な国なので、近いうちに行ってみたい。

1月22日(日) ホットロード
ホットロード
 年末の大掃除のときに組み立てようと思って購入していたガラス戸付きの本棚。面倒くさくて今日まで放っておいたけど、いい加減、マンガやCDが部屋中に散乱して収拾つかなくなってきたので、意を決して組み立てることに。ガラス戸付きなので、埃がシャットアウトできてなかなかいい。マンガとCDは大事な財産だからね。
 で、押入れの本棚からもハンパない量のマンガを出してきて整理。途中ちょっとめくるだけのつもりが、全4巻読んでしまったのは、紡木たくの「ホットロード」。たぶん中学生くらいに読んだマンガ。時代は変わったな〜と切実に思いつつも、いま読んでもやはりハルヤマはめちゃくちゃかっこよく、こみあげる感動は当時のまんまだった。よく「暴走族マンガ」って非難されるけど、それじゃ10数年前のただの族マンガに感動して泣いてるわたしってアホみたいじゃないスか。家族、友情、恋愛、生きるということ…いろんなテーマがあるわけですよ。もちろん暴走族は迷惑行為に違いないので賛同できないけどさ。でもこういういいマンガにまた出会いたいからマンガはやめられない。ばーさんになるまで生涯マンガフリーク宣言します!
 ところで、いまでこそ衰退したと思われる暴走族も、あの当時は全盛期だったね。なつかしき「なめ猫」もその風潮からだと思われる。ここ尼崎にも“流星連合”なる有名グループがその名を轟かせておりましたな。なぜかゴッドファーザーのテーマとともに。ま、それも「今は昔」だけどね…。

1月20日(金) 万作萬斎新春狂言2006
新春狂言2006
 新春狂言@厚生年金に行ってきた。座席は最前列のど真ん中!だったので、はりきって着物を着ていった。でも逆に緊張して見にくかった。しかも映画と同じで、やっぱりもう少し後ろのほうが、全体を見渡せていいかも。
 今日の番組は、新春恒例の謡初「雪山」(今年は万作氏の独吟)、続いて萬斎氏のレクチャートーク、狂言「犬山伏」、「しびり」、「煎物」。萬斎氏がレクチャートークをしているとき、手のあまりのきれいさに見とれてしまった。たぶん手自体がきれいなんだけど、ちょっとした指の動きかたなんかがまた美しい。しなやかで品があって。お茶の先生に「手は、ちょっとここをこうするだけで美しく見えるのよ」ってよく言われるけど、それがまさに「立ち居振る舞い」というやつですかね。自然にできてるひとはすごい。久乃もきれいだなといつも思う。見習いたい。
 今回の番組は3本とも和泉流では遠い番組らしく、もしかしたらレアなものを拝見できたのかもしれない。でも遠いとは言え、どれもおもしろかったけどな。万之介氏好きだなあー。あのえらそぶってるけど情けない山伏、ぴったりだった。犬も愛嬌たっぷりでかわいかった。犬の面があるなんておもしろい。万作氏はよくある太郎冠者モノで、状況に応じて表情が変わる腹黒さが滑稽だった。萬斎氏の煎じ物売りも、「おるおる、こういう迷惑なのになぜか憎めないやつ!」という感じで妙に納得させられておもしろかった。今年も愛すべき狂言キャラをいろいろ見てみたい。

1月18日(水) SAYURI
 「SAYURI」を観てきた。いつも思うけど、拡大系映画館の予告編ってほんとーーにおもしろくない。案の定、今日もまったくもってそそられない映画の予告ばかりだった。アクション、お涙頂戴物、ファンタジー…なんかわざとらしくて大げさで拒絶反応を起こしてしまう(そういうのはホラーだけでいいよ)。 単館系でやる予告編はほとんどおもしろそうに見えるのに。
 で本編の「SAYURI」。KIMの感想からあまり期待はしていなかったけど、やっぱダメ。日本を見てる気がしなかった。そりゃ外人が撮って、外人が演じて、英語話してるんだから、当然といえば当然だけど。全体的に余計なものが多すぎる。音も画も。ただ、渡辺謙と工藤夕貴とミシェル・ヨーはよかった。ハリウッド製の花街になじんでた。桃井かおりは役に合ってたと思うけど、もひとつ存在感が示せてなかったと思うのは、やっぱり英語のせいか?残念。

1月14日(土) コルソ・ウィーン
 コルソ・ウィーンを聴きにシンフォニーホールへ。コルソ・ウィーンは、ウィーン・フィルのメンバーと、その他ウィーンを代表する演奏家たちによる室内オケなんだそうで、さすがに管も弦も打も宮廷音楽家並(?)だった。なんというか、少人数なのにすごい存在感。まるでオケながらにして全員ソリストのごとく!そして、ウィーンというだけあってみなさんおしゃれ!!
 第1部のモーツァルトの部もまさにここは宮廷かと思うほど極上で気品に満ち溢れた演奏だったが、第2部のシュトラウス一家の部はさらにすごかった。あの元旦にTVで見たウィーン・フィルと同じような感じで、すごく快活で楽しくてワクワクする曲ばかりだった。アンコールは4曲。木琴を超絶技巧で魅せる「レンツ・サーカスの思い出」、「美しき青きドナウ」「ラデッキー」、最後にもう一度「レンツ・サーカスの思い出」を各パートがソロで演奏するバージョン。ここまでエキサイティングなオケを聴いたのは初めてかも。なによりメンバー自身が楽しんでるのがこちらにもよくわかる。超絶技巧で木琴をあやつっている奏者のほうを、メンバーたちも「すげー…」って感じで見てたり、観客の素直な反応に笑顔がこぼれたり。指揮者のアルフォンス・エガーもニコニコしながらわかりやすいジェスチャーで観客とコミュニケーションをとっていた。ウィーン最高級の錚々たるメンバーなのに、そんなことは少しも鼻にかけてなさそうな、あたたかい雰囲気の楽団だった。
 その余韻に浸りつつ、三味線のお稽古に京都へ。さすがに宮廷モードから長唄モードにすぐにシフトチェンジできず、なんだか集中できなかった。(言い訳)

1月13日(金) 御髪を下ろす
 切るか残すか、洗髪されている間まで悩んだ。で結局、切った。ざっくり切られた長さ約30cmの髪束を「どうする?持って帰る?」と担当の金田さんに聞かれたが、さすがに怖いので遠慮した。そんなわけで、4年間愛したストレートロングとはいったんお別れ。しばらくはこのくらいでいろいろ遊んでみたい。この髪型、ちょっとだけよっちゃんライクでうれしいし。でも、KIMとnouvelle vagueのお国に渡るまでにはまたストレートロング復活させます!なんたって黒髪の超ロングは外人受けいいからね〜。

1月11日(水) 鏡開き
 今日は仕事後、三味線お稽古場と、お茶のお稽古場の両方で鏡開き(初稽古)がありました。両方でおぜんざいいただきました〜。どっちもおいしかったー!これで今年も1年、楽しくがんばれそうです。フフフ。

1月10日(火) 奥飛騨温泉
雪
 父母、弟弟と他的女朋友Kとで新穂高温泉へ。只有雪だった。でも雪見露天風呂はたいへんよかった。冬は温泉に限る!晩ご飯は飛騨牛懐石。それはもう美味しゅうございました。だってこの時季に温泉に行くと、だいたいどこもカニが出てくるでしょ。でもこのへんの山間部はカニよりも肉や山の幸を出すところが多い。カニ嫌いにとってはとってもありがたい!
 2日目は高山市内をぶらぶら。Kはわたしと母の食べっぷりに驚いていた様子。ほっほっほ。

1月8日(日) 取り戻せ 眼光を!!
 今日は来阪していたKIMと梅田でランチをした。会うのは久々だが、なんか変貌している…。話を聞くと、ザオチュアンプロデュースでビューティーアップ計画が進んでいるのだとか。いやー天津時代も無理矢理メイクして広末みたいになってたけど、なかなかいい女って感じでしたよ。ただ、そんなすっかりゆるんでしまった顔つきのKIMを見て、「あの頃の眼光はいったいどこへ消えてしまったのか」…という話に。アムールの国で取り戻そう、眼光を!!でもごはんを作らない阿姨は不要です。阿姨には料理上手の千春を抜擢するので、KIMにはぜひ映画の勉強をしてほしいっす。他にも、由希子さんのウルトラハッピーな話と、テツロウ(アカリの兄)超衝撃情報を入手。KIMはいろんなひととつながってるからスゴイね。で3月の再会を約束し、KIMはお伊勢さんに向かうと言って大阪駅の改札の向こうへ消えていった。
 わたしは金聖響×大阪センチュリー交響楽団の演奏会のためシンフォニーホールに向かった。2006年はじめての演奏会は「新世界」。なんか幸先いい。チェリストの遠藤真理さんのワンピースがかわいかった。
 で尼に戻ってから、友紀のおばちゃんが開いている書道教室の展覧会を見てきた。太くて元気な字がたくさんあった。生徒たちになんでもいいから好きな字を書かせたらしいが、その中に「苦労」と書いている子がいた。若いうちから渋いなあ。おばちゃんもまだまだ現役で、なにより子どもたちと楽しくやってそうなのがうらやましい。手に職だなあ。

1月7日(土) 練馬の国際結婚大家族スペシャル
天使の休息♪by久松史奈
 今日は仕事後、帰省中の博美&耀生と友紀んちで遊んだ。どうやらわたしが到着するまでケーキのおあずけをくらっていたらしく、到着したわたしの顔を見るやいなや耀生は「ケーキ!」と満面の笑みで話しかけてきた。いやー耀生、ほんとうにデカくなんのが早い。食いすぎやろ!(ってわたしも人のこと言えない。)相変わらずのハチャメチャぶりだった。そしてその練馬キッズ(2)にいちいちツッコミを入れる友紀(2●)がおもろい。さらに子が子なら親も親。博美の親バカぶりも健在でした。あっぱれ!でもまた楽しみが増えたね。ロケ班(友紀)組んでスペシャル番組撮りに行きます。笑いあり涙あり(沈黙あり)でめざせシリーズ化!
 
 

1月5日(木) ツェラー村の黒猫
 これは昨日カルフールで購入したドイツワインの白。ふだんはほとんど飲まない甘口だが、この愛らしいプッシーキャットに惹かれてついつい買ってしまった。ジャケ買いならぬラベル買い。棚には他にもこの“Zeller Schwarze Katz”ブランドのワインが並んでおり、すべてのラベルにいろんな表情をした黒猫たちが描かれていた。黒猫がいつも乗る樽のワインを試飲したところ、それが一番おいしかったという逸話があったことから、この“ツェラー村の黒猫”という名前がつけられたらしい。なんかおもしろくてかわいらしい話。
 気になるテイストだが…うーんやっぱり甘い。でもりんごのようなさわやかな香りがする。フルーツタルトなんかに合いそう。

1月4日(水) 初出勤
 めちゃくちゃ忙しかった。クレームも3件受けた。新年早々辞めたくなった。
 帰ってきて、今日届いた年賀状に目をやる。「あ?誰これ…」。差出人の名前に覚えがない。でウラを見てみると驚愕の事実と証拠写真が。大学時代の友人で、「びっくりしてくれたらうれしいなあ。」とのこと。『狐につままれる』ってまさにこういうことデスね。

1月2日(月) 里中満智子
マンガ名作オペラ「フィガロの結婚」
今日は1日中、昨日大人買いしてきたマンガを読みふけっている。朝からいままで15冊ほど読んだが、ダントツ1位は里中満智子のマンガ名作オペラ「フィガロの結婚」!要するにオペラの虎の巻だが、これはいい!おもしろいしわかりやすい!ぜひシリーズ全巻揃えたい。
 里中満智子作品との出会いは、小学生のとき、同級生のその名もマチコちゃんから借りた「まちこの千夜一夜」だった。その独特の作風には、小学生ながらかなりのショックを受けた記憶がある。当時読んでいた「りぼん」に載っているような恋愛少女マンガとは一線を画した、あの戒告的なストーリーにゾクゾクした。間違いなく好きな漫画家ベスト10に入る。それにしても小学生にしてあのマンガを所持していたマチコちゃんていったい…。

1月1日(日) 元日
知識ゼロからのワイン入門
 元旦、まだ初日の出も拝まないうちから起床し、今年最初の風呂に入り、眉毛も描かずに出かけました。向かった先は、弟の彼女Kの家。Kとそのお姉ちゃんが初詣にキモノを着ていきたいので着付けてほしいとのご依頼。いやーわたしなんかでよかったら…ということでかけつけましたが、振袖は予想以上に大変でした。かなり手際が悪かったデスが、それでもなんとか「ふくら雀」と「二重太鼓」に仕上げることができました。終わってからおいしいおせちとお雑煮をご馳走になってしまいました。Kもお姉ちゃんもかわいかったー。おばちゃんもおもろかったし、お姉ちゃんの子どもと旦那さんもいいキャラやった。ええ家族やの〜…。元旦からハッピーな気分になれました。
 帰ってきてから今度は三ノ宮へ。生田神社へ向かうも、鳥居の前から本殿まで続く大行列に萎え、そのままセンター街のジュンク堂へ。さすが元旦でも営業するくらいの大型書店。あまりの充実度に興奮し、マンガやら本やら譜面やらいろいろ大人買いしてしまいました。なかでも今日のヒットは「知識ゼロからのワイン入門」。あの島耕作の弘兼憲史氏の著書。島課長の作中シーンを引用し、ワインについてわかりやすく説明してある。あのスーパー課長にワイン指南されるなんてかなりおいしくないデスか?!
 そして夜。ウィーン・フィルニューイヤーコンサート@ウィーン楽友協会ホールの衛星生中継を見る。指揮は先日来日していたマリス・ヤンソンス氏。ポルカ「電話」では、ちょっとドッキリする演出が。演奏中に携帯電話の着信音が鳴り響き、一瞬「え?!」って思ったら、なんと!当の携帯電話は、タクトを振っているヤンソンス氏のタキシードのポケットから出てきたではないか!かなりサプライズでちょっとシニカル(?)な楽しいパフォーマンスでした。

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