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大阪湾と播磨灘、プレジャーボートで海釣り堪能

タチウオ須磨沖


アジロ紹介
アジロ・・・明石海峡航路東方灯浮標の南東
タックル紹介


《テンヤ釣り》


ロッド:SHIMANO BAYGAMETタチウオ240
リール:DAIWA SEABORG 250 FB
道糸:PE3〜5号
仕掛け:ヤマシタ スーパー発光 タチウオ仕掛船用(50号)

ワイヤーリーダー40cmを仕掛けに直結

ケミホタル・・・70〜100サイズの赤or黄


《ジギング》

ロッド:エバーグリーン スローピッチジャーカー603-4
ライン:サンラインPEジガー8HG2号
リーダー:サンラインFC100 8号
リール:SHIMANO オシアジガーNR1500など
ジグ:エバーグリーンカプリス130gなど
アシストフック:カツイチ TWIN PIKE

例年、10月〜12月末頃まで神戸市須磨沖(須磨の海岸線から4キロほどの南沖)でタチウオの回遊が活発になります。ポイント一帯では多いときで100艇以上のボートがタチウオを狙って船を流しています。
釣れるサイズは70センチ〜時折1メートル20センチ前後の大型もヒットしてくることもあります。数は日によってムラがありますが、一艇で50匹以上釣り上げる日も度々ありました。


タチウオはジギングで狙っても楽しい魚ですが、ここではまずタチウオテンヤを使用した釣り方を紹介したいと思います。
市販の大型スーパー発光タチウオ仕掛船用(50号、Wフック)に塩漬けしたイワシ(または小アジ)を縛って水深70メートル〜100メートルの深場を電動リール(PEライン4〜5号)で誘って流し釣りで釣ります。エサの違いによる釣果の差はほとんど感じませんでした。
仕掛けに付属のワイヤーリーダーをそのまま使用するとワイヤーが切れることが多いので、太めのワイヤーに付け替え、さらにサルカンの返しの部分をハンダでちぎれないようにガチガチに固めて使用しています。釣りの本(沖釣り)などには片テンビンなどで釣る釣り方が一般的に紹介されていますが、大阪湾においては発光仕掛が一般的に用いられています。

シーズン全体を振り返ると、波の穏やかな日のほうが食いがよかったです。
北風が強くなるような時はさざ波が立ち、かなり釣りにくくなります。

エサのイワシはスーパーなどで仕入れますが、シーズンに入ってからは型が大きく値段も高いので、8月頃の安い時に大量に買い込んで
塩漬けにして冷凍庫で凍らせておきます。私は1シーズンにつき最低100匹は購入するようにしています。ここ数年はイワシが店頭に並ぶ日が少ないので、釣行前に慌てて買いに行っても購入出来ない可能性があります。大量のイワシは家庭用の冷蔵庫の冷凍庫には入りきらないうえに、家族の者に嫌な顔をされるので、家電量販店で冷凍庫を買って保存しています。

タチウオテンヤにイワシを縛りつける際はイワシの腹を包丁で少し割き、テンヤの針を通し、ステンレス線で縛りつけます。市販の仕掛けに付属しているステンレス線は少し短いので長めのステンレス線に付け替えて使用しています。

タチウオは泳層が日によって違うので、最初は海底から水深50メートルぐらいまでをゆっくり電動リールを巻き上げながら広く探っていきます。須磨沖の海底は起状の少ないなだらかな砂泥地なので根掛かりはほとんどしません。
全体的にみて、海底から10メートル上の範囲でかなりの大型が食い込んでくることが多かったです。釣れる泳層が一定している場合は、その棚を集中的に攻めると効率よく釣ることが出来ます。

タチウオは
小潮、長潮、若潮に実績が高いようです。シーズン全体を振り返っても小潮の時が一番釣果が良かったです。潮が動いていれば満ち潮、引き潮ともによく釣れます。
一帯の潮流は、満ち潮時に西方向に流れ、引き潮時には東方向または南東方向に流れます。

タチウオは泳層を探ることも大事ですが、なにより合わせが難しいです。テンヤによる釣り方はテンヤの針を人間の手によって魚の口などに引っかけるという形式を取るため、合わせのタイミングを間違えるとなかなか魚には掛かりません。
アタリは竿先がコツコツと来たり、クイッと竿先が持っていかれたり、あるいは前触れなしに大きく突然竿先が食い込んだりとかなりイレギュラーに魚信が訪れます。
魚信を感じたら、
竿先が1番食い込んだ瞬間に電動リールをMAXにして巻き合わせるか、竿で大きく合わせます。食いが浅い場合は針ががりしないこともしばしばあります。前触れなしに大きく竿先が食い込んだ時以外は、最初の魚信で慌てて合わせても針ががりすることは少ないので早合わせは厳禁です。
タチウオは仕掛けをしばらく追ってくるので合わせるタイミングを見計らい、合わせるときは躊躇なく大きく合わせます。
またタチウオはエサを取るのが非常に上手な魚なので、アタリの遠のいている時などは仕掛けを巻き上げてエサのチェックをした方がよいです。イワシの身が多少ボロボロになっていてもタチウオは食いつきますが、イワシの尻尾だけがかじられていると不思議とタチウオは食いついてきません。
エサ取りが上手な魚ゆえ、エサはかなり多めに用意しておいた方が良いと思います。最近は
『冷凍保冷剤』というものがアウトドアショップなどで市販されていますので、それを利用するとエサが余っても捨てずに持って帰ることが出来ます。
また、イワシの頭や背をかじられているのはコウイカなどが仕掛けに食いついているサインです。イカ用の仕掛けを用意して竿をもう一本出すとコウイカが釣れます!


ハリ掛かりしたタチウオの抵抗はなかなかのものです。
途中抵抗がなくなり『逃げられた?』と思うこともありますが、タチウオが海面に向かって泳いでいるので一定のリーリングでどんどん巻いていきます。ハリに掛かっているなら途中で再度グイグイグイと大きく抵抗してきます。
そして取り込みはハリスを持って船内へと一気に収めます。ハリを外す際には鋭い歯に注意して、必ずタオル等でエラの所をギュッと強く握ってハリを外します。小さなタチウオでも歯に少し触れただけで簡単に傷を負うので注意が必要です。

ハリを外したら、エラの部分から包丁を入れ背骨を折って生き締めします。
イケスに入れてもタチウオはすぐに死んでしまいますので、美味しく食べるためには生き締めが一番です。そうしておくと、市販のタチウオではなかなか味わえない刺身も楽しめます。塩焼き、南蛮焼きなどなども捨てがたいですが・・・
生き締めしたタチウオは冷凍しておけばいつでも美味しく食べることが出来ます。




次にジギングで狙う場合についても簡単に説明したいと思います。

一般にジグの重さは水深が100mなら100g、50mなら50gが適していると言われることもありますが、明石海峡周辺は非常に潮の流れが速いため、一般的に言って少し重めのジグを使用するのが良いと思います。ジギングに関しては様々なヒットパターンがあるのでここでは多くを説明しませんが、色々なパターンを試してその日に釣れるヒットパターンを早く見つけると効率よく釣れます。またジャークは状況に応じて変化してくるので、スローピッチとハイピッチを使い分け、またジャーク中にフォールを混ぜたりするといいこともあります。ただしフォール中にリーダーを噛み切られないように注意する必要があります。



ジグ色 対象魚:タチウオ
ピンク
ブルー
グリーン
チャート
金黒
パール系 ×