HARD DRIVIN'

実機について 1989年にATARIから登場した、疑似3D式ドライブシミュレーターゲームである。
当時では珍しく、ナムコ「ウイニングラン」に続いてグラフィックに3Dポリゴンを採用している。
コクピット型筐体にはステアリングホイールとシフトレバー、更にイグニッションキーまで配置されている。
足元にはブレーキ・アクセルペダル、更にクラッチペダルもある。

スタート前にコースレイアウトの全景が表示される。
続いてトランスミッションのタイプを「オートマチック」か、4段変速の「スティック(マニュアル)」から選択する。
スティックでは実車と同様に、クラッチペダルも使用して変速しなければならない。
画面は車のフロントガラス越しにコースを正面に眺めた3D視点になっている。
メイン画面の下部中央にはエンジン回転計と速度計、左側にスコアやラップタイム、
右側にはトランスミッションの位置と、各種のウォーニングランプ等が表示されている。
実際にイグニッションキーを回してエンジンを掛け、アクセルを踏み込んでスタートする。
コース上ではプレイヤー以外の他の車も絶えず走行している。
このゲームにはレース要素は殆ど無く、他車は交通ルールに則って右側通行で走行する。
スタート直後の分岐点で「スピードトラック」「スタントトラック」と2つのコースに分かれる。
「スピードトラック」は平坦な部分が多くスピードが出やすい。
「スタントトラック」はループや跳ね橋など、派手なカーアクションで事故が起きやすいコースになっている。
他車と正面衝突したり建築物に衝突するとクラッシュする。
但し、路上に立っている標識などは衝突すると倒す事が出来る。
その直後「インスタントリプレイ」と称する、事故の瞬間を捉えたデモ画面が10秒ほど表示される。
インスタントリプレイ終了後、僅かにタイムロスをした後にコースに復帰する。
舗装道路から少しでも出ると、速度が出せずハンドル操作が難しくなるオフロードエリアに入る。
プレイヤーは10秒以内に道路に戻らなければ停止し、最後に通過した特定の場所で停止したまま道路に戻される。
コース上にあるチェックポイントを通過すると制限時間が回復する。
何度クラッシュしても復帰出来るが、走行中に制限時間を失うとゲームオーバーとなる。

規定のタイムでコースを周回すると、「チャンピオンシップラップ」と言う特別レースに参加出来る。
このレースでは青いスポーツカーと一騎打ちでコースを周回する。
一度でもクラッシュするとゲームオーバーとなる。

非常に人気が高く、セガのメガドライブやセガサターンなど、各種の家庭用ゲーム機にも移植された。
1990年には続編の「レースドライビン」も登場している。


【参考資料】

ウィキペディア英語版
「Category:Atari arcade games」(https://en.wikipedia.org/wiki/Category:Atari_arcade_games)

戯言 数あるアタリのゲームでもお気に入りの一つです(笑)
アーケードの他に家庭用ゲーム機への移植も多く、作者もメガドラ版やセガサターン版をプレイしてました。
今でも兄貴が所有しているPS2版(ゲーセンUSA)で遊んでます。
でも車の操作にクセがあって、なかなか真っ直ぐに走らせる事が出来ないんですよねぇ…
…なので、跳ね橋を思いっ切り飛んだり、ループの頂点でわざと止まって落下したり、
真面目に走るよりもシュールで面白いインスタントリプレイを出したりして楽しんでます。

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