2003年、セガから登場した疑似3Dレースゲームである。 
1986年に登場した「アウトラン」シリーズの一つで、「アウトランナーズ(1993年)」の続編に当たる。 
レースゲームの体裁を取っているが、助手席に女性を伴った高級スポーツカーに乗り込み、 
好みの音楽を聴きながらドライブを楽しむというスタイルは、初代アウトランから引き継がれている。 
今作は正式にフェラーリ社から許諾を得ており、初代アウトランでも人気だった「テスタロッサ」を始め、 
「F40」や「エンツォフェラーリ」「ディーノ246GTS」など、8種類の実車が登場する。 
更に家庭用移植版では、新ステージと共に「512BB」や「F355スパイダー」などの車種が追加されている。 
同社の汎用コクピット型筐体を使用しており、複数の筐体を接続すれば最大4人対戦も可能。 
筐体にはフォースフィールドバック機能付きのステアリングと、足元にはアクセル・ブレーキペダル、 
筐体右側には2速シフトレバー、左側に視点切替ボタンがある。 
レース中の画面左下にはスピードメーター、画面上部に制限時間とスコアが表示されている。 
 
コイン投入後、ギアの切り替えタイプを「マニュアル」「オートマチック」から選択する。 
登場するステージは特定の国や地域をモデルとしたものではなく、初代アウトランでもお馴染みのヤシの木が並ぶビーチや、 
アルプスの山々、ローマ市街地風の街並みなど、様々な風景の中をドライブする。 
初代アウトランと同様、全15ステージ。基本的に1ゲームで5ステージ構成である。 
走行中に現れる分岐点の左右どちらかを素早く選択する事でルートが変わる。 
マップ上では上方向(分岐点で左方向)へ進むと難易度が下がり、分岐を右へ進むと難易度が上がる傾向になる。 
バージョンアップ版である「アウトラン2SP」では、全15コースを連続プレイするモードが追加された。 
 
4つのゲームモードから選択する。 
 
- アウトランモード…8種類の車から好みの1台を選択し、女性とドライブを楽しむモード。
 
初代アウトランと同様、全15ステージ。1ゲームで5ステージ構成になっており、 
ステージ5のゴールに到達するとエンディングとなる。 
- ハートアタックモード…コースはアウトランモードとほぼ同じだが、同乗している女性から
 
ドライブテクニックに関する課題が出され、その結果によってハートの数で評価される。 
- タイムアタックモード…アウトランモードと同様のコースで、ゴールまでのタイムを競う。
 
- 対人戦モード…複数の筐体を接続していれば最大4人対戦も可能になる。
 
分岐点の通過は一番先頭を走るプレイヤーが優先される。 
 
【関連項目】 
 
セガ「アウトランシリーズ」 
 
- アウトラン(1986年)…言わずと知れた初代作品。テスタロッサ人気の火付け役となった。
 
- ターボアウトラン(1989年)…自車が「F40」に変更され、急加速出来るターボが追加。ステージ分岐は廃止された。
 
- アウトランナーズ(1992年)…複数形のタイトルで分かる様に、対人戦を重視した内容となった。車の種類も増えている。
 
- アウトラン2SP SDX(2004年)…「アウトラン2SP」をベースに実車を模した超大型可動筐体を採用。2人交代で運転する事も可能。
 
- F355チャレンジ(1999年)…厳密にはアウトランシリーズではないが、この作品もフェラーリ社の許諾を得ており、実車が登場する。
 
 
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