1986年、任天堂から登場。
同社の家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の北米版「NES」をベースとしており、
最大10種類もの様々なジャンルのゲームが収録されている。
筐体は同社の「パンチアウト!」と同じく、上下2つのモニター画面がある。
上部の画面には収録されているゲームの一覧が表示されており、好みのゲームを選択してスタートすると、
ゲームの操作方法や大まかな解説が表示される。
下部の画面はゲーム画面が表示され、筐体に付属している8方向レバーと2つのボタンで操作する。
所定の料金を投入すると一定時間遊ぶ事が出来る。ゲームによっては2人同時・交互プレイ可能。
約50種類もの対応ゲームソフトが用意されており、更にガンコントローラーを接続すれば「ダックハント」等も楽しめる。
1991年、同様のコンセプトで「SUPER NES」(北米版スーパーファミコン)をベースとした業務用筐体
「NINTENDO SUPER SYSTEM」が登場した。
この筐体は「NES」が普及している北米地域専用として開発されたもので、
既に業務用筐体の販売から撤退していた日本国内では流通していない。
しかし1986年に任天堂が開発し、交通公社トラベランド興業から発売された
業務用ファミリーコンピュータ「ファミコンボックス」が登場した。
最大で15種類のゲームが収録されており、所定の料金を投入すれば一定時間好みのゲームで遊べる。
ゲームセンター向けではなく、主に旅館・ホテルの客室等に設置されていた。
後に同様のコンセプトで「スーパーファミコン」をベースにした「スーパーファミコンボックス」も登場している。
【関連項目】
1980年前半から1990年代初頭まで、当時の家庭用ゲーム機をベースとして、
一定時間好みのゲームを遊べる業務用筐体が各メーカーから登場している。
- ファミコンサイクル…1985年(?)登場。
自転車型のトレーニングマシンと、料金投入口が付属したテレビモニターで構成される業務用筐体。
実際に足でペダルを漕いでキャラクターを前進させ、ハンドルでキャラクターを左右に操作する。
任天堂が開発に協力しており、「F1レース」など同社のファミコンソフトが一定時間楽しめる。
- パソコン学習机…1983年にセガから登場。
同社の家庭用ゲームパソコン「SC-3000」をベースとした業務用ゲーム筐体。
タイトル通りに、学習机に直にキーボードとモニター・コインシューターが載った様なデザインである。
一定時間内まで10種類の好みのゲームで遊べる。
- ソフトデスク10…1985年にコアランドテクノロジー(後のバンプレスト)から登場。
セガの家庭用ゲーム機「SG-1000II」のゲームを10本収録した業務用ゲーム筐体。
- シューティングゾーン…1987年にセガから登場。
こちらは同社の家庭用ゲーム機「セガ マークIII」をベースとした業務用ゲーム筐体。
当初はガンシューティングゲームのみだったが、後に様々なジャンルも追加されている。
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