ヘッドオン

実機について 1979年4月にセガから登場した、ドットイートタイプのアクションゲームである。

4方向レバーと加速ボタンを使って、黄色い車(マイカー)を操作する。
コースは画面の形に合わせて丸みを帯びた四角い形になっており、外周から内周まで計5車線が存在する。
コースの中央には、スコアや残機表示がある。
プレイヤーが操作するマイカーは、画面中央下部から反時計回りにスタートする。
画面には赤い敵車(レッドカー)が配置され、プレイヤーの背後から時計回りにスタートし、執拗にマイカーを追跡する。
サーキットにはドット(・)が敷き詰められており、レッドカーの追跡を交わしながらマイカーで回収するのが目的である。
マイカーは一旦走り出すと停止出来ず、車線を越える事も不可能だが、サーキットの上下左右に車線が切れている部分があり、
この部分に差し掛かった時のみ、レバー操作で任意の車線に進路変更が出来る。
ゲームを進めると時々、レッドカーが通過したドットが赤い菱型に変わり、回収すると高得点となる。
コース内のドットを全て回収すると1ステージクリアとなる。
ゲームを進めるとレッドカーが最大3台までに増加され、更に難易度が上がっていく。

業務用ビデオゲーム初期の作品としては難易度が非常に高いためか、同年にマイカーの進行方向も変更可能になるギミック
「Uターンゾーン」が追加して難易度を下げた「ヘッドオンII」が発売された。
更に1980年にはシリーズ第3弾として、立体交差もある複雑なコースと2種類に性格付けされた敵車が登場する「カーハント」も発売された。
(下記参照)

【関連項目】

  • スペースチェイサー…1979年にタイトーから発売された、ほぼ同じ内容のドットイートゲーム。
    敵ミサイルの追跡を交わしながらロケットを操作する。燃料の概念があり、加速ボタンを使い過ぎるとボーナスが減ってしまう。
  • パックマン…1980年にナムコが発売したドットイートゲーム。
    非常に単純なデザインながらコミカルに描かれたキャラクターと、敵に逆襲出来る要素(パワーエサ)の導入、
    更に軽快なBGMで世界的なヒット作となった。
  • ラリーX…1980年にナムコが発売したアクションゲーム。
    車を操作してフィールド内の黄色い旗を全て集める。ドットイートゲームの発展形とされる。

【参考資料】

セガ アーケードゲームヒストリー(https://sega.jp/history/arcade/)

SEGA RETRO(https://segaretro.org/Main_Page)

ウィキペディア英語版
「List of Sega arcade games」(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Sega_arcade_games)


ヘッドオン・パートII

実機について 1979年、セガから登場したドットイートゲーム。同年に登場した前作のアップバージョンである。

4方向レバーと加速ボタンを使って、黄色い車(マイカー)を操作する。コースの中央にはスコアや残機表示がある。
コースは前作同様に画面の形に合わせて丸みを帯びた四角い形になっているが、外周の4隅には「Uターンレーン」があり、
マイカーの進行方向を変える事が可能になった。
ゲームルールも前作と殆ど変わらないが、マイカーを追いかける敵車が最大4台に増えた。
しかし、マイカーの車線変更も一度に4車線に移動出来るため、全体的に難易度が下がっている。


カーハント

実機について 1980年1月にセガから登場したドットイートゲーム。「ヘッドオン」シリーズ第3弾に当たる。
他社の同種のゲームを意識したためか、性格付けがされた2種類の敵が登場したり、
ステージが進むと各コースの色が緑・橙・白とカラフルに変わる等、様々な改良が施された。

4方向レバーと加速ボタンを使って、白い車(マイカー)を操作する。コースの中央にはスコアや残機表示がある。
コースは前2作品と同様に画面の形に合わせて丸みを帯びた四角い形になっているが、コース右側に立体交差が設けられ、
レーンも所々に車線変更可能な隙間(ゲート)がある。更にマイカーも自由に方向転換が可能になった。
敵車は2種類登場する様になり、それぞれ性格が異なる。
『ボーソーゾク』…青い車。マイカーを執拗に追跡してくる。ステージが進むと1台ずつ追加される。(最大3台)
『インケンヤ』…赤い車。特定のゲートを通過すると突然現れ、マイカーのすぐ後ろを追跡する。
但し、立体交差の下を通過すると消えてしまう。この敵はステージが進んでも追加されない。


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