研究内容
最新の論文、学会発表、講演会などは「関西学院大学業績データベース」をご覧ください。
分子生物学的研究手法による自殺予防研究(基礎研究)
自殺行動の背景にある脳内の変化を調べ、適切な薬物療法につなげることを目的とした研究。遺伝子多型と自殺既遂者の相関研究や、自殺既遂者の脳におけるセロトニン受容体などの変化についての研究。
- Association between catechol-O-methyltransferase functional polymorphism and male suicide completers. Neuropsychopharmacology 2004; 29(7):1374-1377.Ono H, Shirakawa O, Nushida H, Ueno Y, Maeda K.
- Tryptophan hydroxylase immunoreactivity is altered by the genetic variation in postmortem brain samples of both suicide victims and controls Molecular Psychiatry 2002;7(10):1127-1132.Ono H, Shirakawa O, Kitamura N, Hashimoto T, Nishiguchi N, Nishimura A, Nushida H, Ueno Y, Maeda K.
気分障害の臨床研究による自殺予防研究
気分障害(うつ病、躁うつ病など)の診断、治療、評価などの研究を通して、気分障害の治療に貢献し自殺予防につなげることを目的とした研究。
- Efficacy of Traditional Japanese Medicines (Kampo) for Depressive States in Women Reiko Taketani , Hisae Ono, Emi Tsujimoto, Anna Maruyama ,Asian College of Neuropsychopharmacology (AsCNP),September 23-24, 2011,Grand Hilton Seoul Hotel, Korea
- Efficacy of Olanzapine for Depression in Mixed Episode Emi Tsujimoto, Hisae Ono, Reiko Taketani, Anna Maruyama,Asian College of Neuropsychopharmacology (AsCNP),September 23-24, 2011,Grand Hilton Seoul Hotel, Korea
- Duloxetineの有効性における用量別比較 小野久江、丹治由佳、高橋道宏,臨床精神薬理 13:1215-1222,2010
- うつ病のburden of disease 小野久江、御前裕子、岡本美智子、中原直博、高橋道宏,臨床精神医学 39(6):839-843,2010
- Mood and Physical Symptoms in Depression Scale (MAP-D) -うつ病における気分と身体症状の評価尺度-臨床精神薬理 2009;12(2):331-335.小野久江, 御前裕子, 大洞哲也, 高橋道宏
ストレスコーピング、QOLなどから見た自殺予防のための調査
「不適切なストレスコーピングスタイルから、問題解決行動として自殺行動を選択している」との仮説について調べる研究。対人関係療法などの適切な心理的介入により、効果的な自殺予防方法を開発することを目的とした研究。
- 大学生の自殺関連行為とストレスコーピングとの関係について 辻本江美、竹谷怜子、小野久江,第35回 日本自殺予防学会総会 ,於沖縄コンベンションセンター,2011年12月15日‐17日
- 大学生の自殺と全体的健康度との関係について 竹谷怜子、辻本江美、小野久江,第35回日本自殺予防学会,於沖縄コンベンションセンター,2011年12月15日‐12月17日
- 大学教職員のメンタルヘルス自覚症状調査 臨床教育心理学研究,2010.3(36) ,27-32,礒部直彦、小野久江
薬物療法と精神療法の効果的併用の研究
現実の日本での医療現場における、薬物療法と精神療法の効果的併用法について研究する。一般人およびチーム医療の構成員(精神科医、心理専門職、薬剤師、看護師、作業療法士など)における、それぞれの疾患や治療に対する認識を調べ、より効果的なチーム医療に結びつけることを目的とする。
- 大学生におけるADHDの認知度調査 後藤涼子、野中由花、小野久江,臨床教育心理学研究,37.19-22, 2011
- 大学生におけるディスチミア親和型うつ病の捉え方 弓場菜穂子、小野久江,臨床教育心理学研究,37, 23-26, 2011