(田辺市本宮町)




日本最古の温泉「つぼ湯」は、熊野古道とともに世界遺産になっています。
北山村筏下りを終えた後、1時間位で到着しました。

小さな旅館や民宿がいくつかあって、目的の旅館あづまやはその真ん中あたりにありました。
木造建築の懐かしい日本家屋の宿でした。

荷物を置いたらすぐ街へ出て、といっても小さな集落ですが、つぼ湯へ行くことにしました。
「玉子あります」の旗が揺れていましたので、5個入りを買いましたらネットに入って塩とゴミ入れが付いて
来ました。
早速、97℃の湯筒にぶら下げました。12分でOKです。
蛇口もあったのでザーッと冷まして食べました。

つぼ湯の受付は観光協会にあって、行ってみたら1時間半待ちとのことなので、今日は宿の温泉にしました。

つぼ湯全景 湯の峰温泉の中心街  ここにつぼ湯の受付がある
97℃の湯で温泉玉子が作れる湯筒 つぼ湯の入口  番号札が下がっている
つぼ湯  2〜3人は入れる広さ
入口から石段を下りるようになっている


宿の内湯は槇の木を使った槇風呂で、素朴で風情がある感じ。お湯もきれいです。
誰もいなくて、貸切状態でのんびりと浸かりました。

その後の夕食はお部屋でいただきました。
手際よく配膳して、たくさん並んでさらに焼き物など追加で運ばれてきます。
中でもカボチャの茶碗蒸しが変わっていて忘れられないお味でした。
玉子は使ってなくて、裏ごししたカボチャで作られているのですが、とてもなめらかにまとめられていました。

あづまやの玄関 大きな岩のある露天風呂
槇の木造の内湯 夕食は部屋食


翌日は熊野古道を歩いてみることにしました。
つぼ湯の近くにその入口があって、赤木越えと記されていたのを確認済みですから、早速歩きます。

民家の横の狭い階段から始まります。
やがて杉林の坂になりましたが、山登りという程でもなくラクラク歩きます。

鍋割地蔵という所まで来ました。
この先には船玉神社があって、熊野本宮大社へと通じているのですがーーー
もう2時間は歩いているので、ここらで戻ることにしました。

そして下ってから、待ちかねたつぼ湯体験です。

券売機で740円の入浴券を買いますと受付で番号札をもらえます。
札は「18」でした。
つぼ湯に行ってみると「17」ーーー次です。
暫く待ったら外人のカップルが出てきました。
彼らが「エンジョイ!」と言ってくれましたので、私達は「サンキュー」と言いました。

「18」の札を掛けて中へ入って5段ほどの石段を下りますと湯舟がありました!

周囲は大きな岩や小さな岩で造られていて、浸かってみると深めで、底は小石でした。
湯加減は熱いので、加水して入りました。
もっと狭いのかと思っていたのですが、3人ぐらいは入れる広さはありました。
素朴で、どこか懐かしく、趣がありました。

いいなあ、この温泉!!また来たいと思ったのでした。


熊野古道の赤木越えの入口 鍋割地蔵まで歩いた

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