(奈良・十津川)



湯泉地温泉へは十津川温泉への標識に向かって走りますと、その名前が見えてきます。
十津川温泉郷には三つの温泉があって、そのうちの一つでした。

国道から山また山の狭い道を走って行くと、一軒宿がありました。

  名も知らぬ 小鳥とひたる 露天の湯
        湯泉地温泉やど湯の里

駐車場から見える壁に大きく書かれていました。

二階建ての小さな宿でしたが、入ってみると階下にもお部屋があって、温泉はさらにその下の階にあって、と
十津川の渓谷沿いの宿でした。

中に入ると「礼宮様御宿泊の宿」と書かれていました。
昭和62年に礼宮様お一人でいらした時の写真が掛けてありました。
まだ若き日の秋篠宮さまです。

湯の里全景 壁に「名も知らぬ小鳥とひたる露天の湯」と書いてある
玄関の看板 玄関に「礼宮様御宿泊の宿」と書いてある

階段やスロープを下ると内湯がありました。
小さいですが源泉かけ流しでお湯がたっぷりで、シャワーなどはなくて、ボディソープとシャンプーは湯舟のすぐ
傍に置いてありました。
湯舟からかい出すやり方は、どこか郷愁をそそられました。
いいですねー

すぐ外に露天風呂があり、こちらもお湯はたっぷり流れ込んでいます。
眼下には、十津川の渓谷が流れの音を立てて迫っていました。
いい風景を見ながらお湯を楽しみます。
明るいうちに入る温泉は格別で、非日常そのものです。

夕食は個室でいただきます。
繊細なお料理が次々出て来て、キャベツの千切りは万切りといえるほどの繊細さ。
鮎は塩焼きとから揚げあんかけで出てきました。
鍋料理もあって、イノシシは猟期ではないから出せないのでと、豚でした。
野菜もたっぷりで、お腹いっぱいになりました。

心もおなかも満たされた温泉でした。

内湯 露天風呂
十津川と露天風呂 鍋の豚は花になって出てきた
鮎料理その一 塩焼き 鮎料理その二 揚げだし鮎


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