電車でGO!

実機について 1997年、タイトーから登場。
業務用初の鉄道運転シミュレーターゲームである。

専用筐体(29インチバージョン)の外観は、前年に登場した「ランディングギア」と共通点が多い。
操作系は当時活躍していた実際の電車をモチーフにしており、左手側にマスコンレバー(車のアクセルに相当)、
右手側にブレーキレバーが設置されている。足元には警笛ペダルがあり必要に応じて使用する。
前面には速度計やブレーキ圧力計などがあり、ゲーム進行に従って本物さながらに連動する。
ゲーム画面もテクスチャーマッピングを施した3Dポリゴンによるリアルなグラフィックとなっている。
実物に沿った内容であるが、ゲームであるため演出等の関係で、列車のダイヤや速度設定に実物と異なる部分もある。

4種類ある実在の路線から好みの路線を選択する。各路線は走行する車両の性能とダイヤによって難易度が設定されている。

  • 山陰本線(初級)…亀岡→京都(途中、省略される区間がある)をキハ58気動車で走破する。
  • 京浜東北線(上級)…品川→横浜を209系電車で走破する。
  • 東海道本線(上級)…京都→大阪を221系電車で走破する。
  • 山手線内回り(上級)…渋谷→東京を205系電車で走破する。
信号や標識の指示を遵守し定時運行を維持して、指定された時間までに次の駅に到着するのがゲームの目的である。
プレイヤーには持ち時間が与えられており、到着時刻に遅れたり様々なトラブルを発生させると内容に応じて減点される。
特に駅ホームのオーバーランや速度超過・不用意な急ブレーキは大きく減点対象となる。
場所に応じて警笛を鳴らしたり、プレイ途中で差し込まれるボーナスゲームの結果次第で持ち時間を回復できる。
一部の路線では踏切にトラックが立ち往生するシーンがあり、衝突寸前で停止するとボーナスとして持ち時間が増える。
持ち時間を全て失うとゲームオーバー。
順調にゲームを進めていくと天候が変わり、雨が降る事がある。
鉄道車両はゴムタイヤの自動車と違い、元々ブレーキは効き難い設定のために難易度が格段に上がる。

登場して間も無く鉄道ファンから人気が高まり、あまりビデオゲームを遊んだ事が無い人達も
ゲームセンターに立ち寄る姿が見られた。
鉄道業界からも注目を集め、車庫見学会などのイベントに筐体が貸し出されたり、
交通関連を扱う博物館施設の休憩所にも設置され、ゲームに縁の無い一般の人々にも知名度が高い。
業務用続編として数ヵ月後に路線を追加したバージョンアップ版「電車でGO!EX」が登場。
1998年に特急列車も運転する「電車でGO!2高速編」、更に改良型の3000番台も登場した。
2000年には「電車でGO!3通勤編」が登場。更に番外編として路面電車を運転する「がんばれ運転士!!」が登場した。
家庭用ゲーム機向けにも積極的に移植され、オリジナル路線や車両・列車も追加されたり、
蒸気機関車や山陽新幹線が運転出来るなど、業務用を越えるバリエーションに拡大している。
このゲームの影響を受けて各社も追従する形となり、2000年代初頭まで「乗り物ゲーム」「職ゲー」ブームが巻き起こった。

2017年11月に初代「電車でGO!」登場20周年記念を兼ねて、最新作「電車でGO!!」が登場。
通勤電車の運転台部分をほぼ実物大で再現した超大型筐体に、実写の様なリアルな風景を表示する3画面モニターを採用している。

作品について&戯言 事実上の姉妹作である「ランディングギア」と同時製作しました。
本体はプラ板の箱組ですが、コントローラー部分と看板、シート・土台部分等はスチレンボードです。
この小ささですがマスコンとブレーキハンドルは実物通りに動きます。
看板右端に踏切警報機風の電飾が付いてますがココも個人的に拘った部分で、ウェーブのリベットパーツで表現しました。

作者の数多くの趣味の中には鉄道もありまして、ゲーム関係や博物館巡りで遠征したりする時は
専ら自家用車よりも、のんびり一人旅がてら鉄道を利用しています。
但し鉄道趣味と言っても、主に鉄道模型(Nゲージ)の資料収集のために関連書籍を図書館で借りたり、
通販サイトや古本屋で購入したり、博物館や車庫見学イベントを訪れたりするくらいで、
特定の列車・車両目当てにカメラ持って撮影したり録音したりは一切しません。

このゲームとの出会いは、難波のゲームセンター「RENO」(2000年頃に廃業)でした。
入り口近くに置かれていたので、ギャラリーに囲まれながらの初プレイでしたが、
初級の山陰本線にチャレンジしたものの、記憶では保津峡辺りでゲームオーバーになったような?
電車の操縦そのものは、関連書籍や交通科学博物館等でそれとなく理解していたつもりだったんですが…
総じて難易度が高いゲームなので業務用では殆どプレイしませんが、やっぱりこの手のゲームは嫌いではないので、
プレイステーション向けの移植・オリジナル作品は一通り購入しています。
シリーズ中で特にお気に入りは「電車でGO!旅情編」(業務用「がんばれ運転士!!」のアレンジ移植)。
ゲームに登場する4人の女性キャラクターに関して、ネット掲示板などで賛否が巻き起こったようですが、
業務用完全移植に新たに路線(京福電鉄・函館市交通局)が追加され、ヘタな作者でも普通にプレイすれば
エンディングを見られるくらい難易度も低くなっていたり、個人的にお買い得な作品です。
業務用の開発は既に終了し、家庭用も携帯ゲームやスマホ向けばかりですが、
ネタ自体は殆ど尽きない物だし、まだまだ続けて欲しいシリーズですねぇ。
実写を使用したシミュレーターだと、停止した瞬間に対向列車まで止まってしまうという不自然な現象もあったり…
願わくば、地元を走る南海電鉄や阪堺電軌とかも取り上げて欲しいところです。


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