太鼓の達人

実機について 2001年2月 、ナムコから登場した音楽ゲーム。
和太鼓での演奏がテーマであるため、デバイスも和太鼓を模している。
デバイスは2台あり、2人同時プレイにも対応。
難易度は「かんたん」「ふつう」「むずかしい」の3種類。
曲と画面の指示に合わせて、実際の和太鼓と同様に"面"と"ふち"を専用のバチで叩いてゲームを進める。
プレイ画面は一般的な音楽ゲームと異なり、右から左へ向かって譜面が流れる。
左端に表示されている判定エリアに譜面が入った時に、譜面に指定された太鼓の"面"や"ふち"を叩く。
タイミング良く叩いて『魂』(グルーヴゲージ)を一定量溜めて演奏を終了するとステージクリア。
表示される指示は大まかに、面を叩く「ドン(譜面の色は赤)」と、ふちを叩く「カッ(譜面の色は青)」、
「連打(譜面の色は黄)」の3種類だが、強く叩く「大音符」や表示回数分叩く「ゲキ連打」など、
業務用・家庭用シリーズによって追加されている。
主な収録曲は人気J-POP曲やアニメ曲を、和太鼓向けにアレンジされたものになっている。
最新版では同人アーティストや他社のゲームソングも収録されている。

2011年11月から新基板・液晶モニターを採用した新筐体が登場。
同社のICカード「バナパスカード」対応により、プレイデータの保管が可能になった。
今作からナンバリングを廃し、テーマの色に沿ったネーミングが付加されている。
(下記参照)

同社は福祉・リハビリ事業にゲームを積極的に取り入れており、今作をベースに高齢者向けにアレンジした
「太鼓の達人〜日本の心〜」が2004年に登場した。
握力が弱い高齢者や、座ったままでも遊びやすくなるように様々な工夫が凝らされている。
(下記参照)

【関連作品】
・「TAIKO-DRUM MASTER-(2004年?)」…通常の和太鼓デバイスが、パーカッション風に変更された海外版筐体。
PS2専用「太鼓の達人」北米版と同タイトルの業務用筐体だが、公式の製品ではないと思われる。

作品について&戯言 以前から計画していた筐体ネタです。
waveから発売された1/12筐体ミニチュアも、かなり以前から資料用として手に入れていましたが、
色々やる事があったりして、なかなか先に進まず…
しかし2014年8月、「全日本アミューズメント施設営業車協力連合(AOU)」主催で、コナミ・セガ・タイトー・ナムコ各社の
音楽ゲームによる共同イベント「天下一音ゲ祭」が、今年の秋頃から開催されるという驚きのニュースが!!
作者も微力ながら雰囲気を盛り上げようと、既に製作済みの「jubeat」以外の3社の音楽ゲーム筐体ミニチュアの製作を始めました。
しかし予想外の超展開だったので、製作中の他の筐体作品を一時中断して「maimai」「グルーヴコースター」と一気に3機種同時進行。

今回の作品ですが、単純に先述の1/12筐体ミニチュアを参考にしたので、特に問題無く製作できました。
一番重要な太鼓デバイスは、ラワン材の円柱をカットして整形したもの。
太鼓の胴横にある金具っぽい飾りも、ワイヤーでそれっぽく再現しています。


このゲームがデビューした当時、まだ幼かった姪っ子達と一緒に良く遊んでいました。
アンパンマンマーチとかアニメ曲ばかりやってたような…?
兄が所有する家庭用移植版でたまに遊ぶものの、普段からBEMANIシリーズメインの作者は、
業務用に殆ど触れる事が無かったんですが、先述の『天下一音ゲ祭』が切っ掛けで久々に叩きましたよ(笑)
しかし周りを見渡せば、大人に混じって超上手い小学生も居たりして、もう自分には手の届かない世界のようです…


太鼓の達人(新筐体)

実機について 初代筐体が登場して10周年となる、2011年11月に登場。
このバージョンより、新基板・32インチワイド液晶モニターを搭載した新筐体を採用している。
奥行きが非常にスリムになり、設置場所にも余裕が生まれた。
更にLED照明等で徹底した省電力化を図り、従来筐体と比較して約30%もの消費電力カットを達成している。
大まかなゲームシステムや、モニターの高さ・太鼓の位置等に変更は無く、プレイ感覚も従来と変わらない。
同社のゲームデータ管理サービス「バナパスポート」にも対応しており、
専用ICカード「バナパスカード」に登録して使用すると、プレイデータの保管が可能になる。
オンラインで新曲が頻繁に配信され、ヘビーユーザーや新規のプレイヤーも飽きさせない工夫がなされている。
今作からナンバリングを廃し、テーマの色に沿ったネーミングが付加されている。

作品について 別作品の「三味線ブラザーズ」を制作中、大きさの比較用として傍らに置いていた
「太鼓の達人」筐体ミニチュアを見ていると何となく、他のバージョンも作りたくなりまして、
「三味線ブラザーズ」他諸々を完成させた直後の2016年5月の大型連休中に、新筐体とハンディキャップ筐体を追加しました。
2機種共、製作法も基本的に旧筐体と同じですが、ハンデ筐体は別に制作した従来型の太鼓ユニットも接続可能にしています。

太鼓の達人-日本の心-(福祉施設向け筐体)

実機について 2004年に登場。
ナムコはゲームで培った技術を応用した機器を開発し、福祉・リハビリ事業に参入している。
「太鼓の達人」も例外ではなく、高齢者やハンディキャップを持つ人向けとして、
通常筐体をベースにアレンジした番外編、「太鼓の達人〜日本の心〜」が制作された。

従来通りに立ったままの他、車椅子でも支障が無いように太鼓ユニットには
キャスターが付いて移動が可能になり、位置も若干低くなっている。
更に握力の弱い人のために、バチも専用のベルトで手に固定できる。
遊び方に大きな変更は無いが、プレイヤー表示が1P・2Pではなく、左の人・右の人となっていたり、
クリアゲージの『魂(たましい)』は『力(ちから)』に変更される等、実際に遊ぶ人に配慮した表示になっている。
音楽療法士の監修の下、収録曲も「炭坑節」など日本人に馴染み深い童謡や民謡のみで構成されている。
この筐体独自のプレイモードとして「太鼓を叩く」モードが追加されている。
曲や譜面も一切流れないが、太鼓を叩くと音と共に背景に花火が上がる。
単純に叩いて楽しむ以外にも、カラオケの伴奏やイベント等の活用も想定されている。


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