友紀と久乃とチャイコフスキー3大バレエ傑作選」@シンフォニーホールに行ってきた。
チャイコフスキーの故郷ロシアの第2の都市、サンクトペテルブルクの交響楽団がはるばる来日した。さすがにロシア人だけあって(?)、指揮者以外の団員たちはあまり笑わない。あの高貴で荘厳な古都に住む団員たちの目に大阪はどう映っただろう。
今日はすべてメジャーな曲だったので終始集中して聴けたし、聴きごたえがあった。「スラブ行進曲」は中学のときブラバンでいっしょだったあっこちゃんと西浦を思い出して笑いそうになった。そしてバレエ曲の「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」。この前に行ったノルウェースタヴァンゲル交響楽団のときにも感じたが、ヨーロッパの楽団は弦の音が圧倒的に美しい。粗雑さがまったくなく、澄みきった響きをしている。弦のことはわからないわたしでもそれだけは明確に感じることができた。
「くるみ割り人形」のチェレスタめちゃくちゃかわいかった。あそこはチェレスタで弾くものだったのね…。ずっとグロッケンだと思ってた。「花のワルツ」のクラのソロ、すばらしかった。せっかくつかみとったチャンスの場でわたしもあんな音が出せればよかった…。悔やんでも悔やみきれない。そして今までその「花のワルツ」で終わりだと思ってたのに、そのあとにも「パ・ド・ドゥ」という曲があって、初めて聴いた。バレエをやるときはこの曲でグランドフィナーレなのかな。チェロの美しい旋律が、まさにパ・ド・ドゥをしたふたりのイメージにぴったり。この曲が今日は一番感動した。チャイコフスキーはロマン派と言われるだけあってほんとうにうっとりする美しい旋律の曲が多い。各々の楽器の一番美しい響きを引き出すような旋律。今度はチャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴きに行きたい。酔いしれたい。で、バレエも一度本物を見てみたい。
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