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 9      かんでんチャリティーコンサート
かんでんチャリティーコンサート
 関電主催のチャリティーコンサートへ行ってきた。円光寺雅彦×三舩優子×大フィルによる「名曲プロムナードT」。場所は、以前サブちゃんに遭遇した梅田芸術劇場(旧コマ劇場)。階下にあるシアタードラマシティには徹子のお芝居で何度か足を運んでいるが、このメインホールは今回が初めてだった。客席は3階まであって、天を仰ぐと星がスパークしたようなかたちをしたシャンデリアがぶらさがっていてなかなか立派なホールだ。ただ残念ながら音響に関しては少し物足りない感じだった。前面に音が響いてこないというか。
 1曲目はワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲。これは高校のブラバンの最後のコンサートでやった曲。初めは嫌いで仕方なかった。スローで退屈で、なんでナリはこんな曲やりたがるのか理解に苦しんでた気がする。でも合奏を重ねていくうちにだんだんこの曲の楽しさがわかってきて、好きになった。けど、どういう曲なのか全然知らずに吹いてた。「笑ってコラえて」に出てた学校のように、その曲がどういうものか研究してそれをイメージしながら演奏する…ナリはそこまでは思いつかなかったようだ。悲願の全国大会どころか阪神地区大会ですら銅賞だったしね…うちの部。とまあ、なつかしい思いで聴いていたらあっという間に終わってしまった。
 2曲目、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番変ホ長調」、ピアノは三舩優子氏。緑のドレスが素敵だった。演奏もよかったけど、もひとつガツンとくるものがなかった。できれば他の曲も聴いてみたかった。後ろに座ってた女の子2人組はえらく感動していたけど。
 3曲目、ムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会の絵」。これもあちこちでよく演奏される有名な曲だけど、ソロはやはり十人十色。今日のTpのかたはわりと個性的で自由な感じ。吹奏楽やジャズでは前衛で大活躍のSaxも、オケではつつましく古典的な音を奏で、第2ヴァイオリン、ヴィオラと調和しあっている。わたしの記憶が定かであれば、そのSax奏者は先日の大フィルでわたしが絶賛したオーボエ奏者と同一人物かもしれない。(ダブルリードとシングルリードの持ち替えはありえないか?) ちなみにEpはTbのかたが持ち替えしていた。やっぱり今日はこの曲がいちばん聴きごたえがあってよかったな。1st Tpのかたは何度もアンコールで拍手されていた。指揮者の円光寺氏からも花束を受け取る始末。円光寺氏はおちゃめな感じでアンコールの「ラデッキー行進曲」も観客に向けて楽しそうにタクトを振っていた。まるでのだめの片平元だ。
 とにかくこれだけの名演奏がたったの2000円で聴けるとはおいしい限りだ。そして、その収益金はすべてユニセフを通じて、スマトラ島沖地震の被災者をはじめ世界の貧しい子どもたちに送られるとのこと。大企業がもっとこのようなチャリティーイベントを開催してくれればいいのになあ。
 
 
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