FONZ

実機について 1976年にセガから登場したビデオゲームの一種。
自動車レースゲームである「ロードレース」をベースとした「MAN TT」「MOTO CROSS」に続いて、
3作品目に当たるバイクレースゲームである。
但し「ロードレース」を含めてこれらのレースゲームは、筐体のデザインが異なるだけで内容は殆ど同じである。

このゲームはアメリカで1970年代にテレビで放映されたホームコメディ番組『Happy Days』に登場する人気キャラクター、
"Arthur Herbert Fonzarelli(The Fonz)"(演者・Henry Winkler)をモチーフにしており、
「テレビで最もホットな名前、最もホットなゲーム」というキャッチフレーズが掲げられていた。
セガはこの番組のライセンスを取得してゲームを制作しており、世界で初めてテレビ番組のキャラクターを用いたビデオゲームとされている。

筐体に付属したハンドルでバイクを操縦する。
実物と同様にハンドルのグリップを捻るとバイクが加速する。
「ロードレース」と同様に道路は手前から奥の地平線に向かって細くなっており、ライバルのバイクも奥行きに従って拡大縮小表示され、
モノクロ画面でありながら疑似3Dに近いリアルなグラフィックになっている。
サウンド関係は8トラックテープに収録された音が再生される仕組みである。
道路からはみ出さない様に他のバイク等を避けながら、制限時間内まで出来るだけ長距離を走るのが目的である。
コースアウトやライバルのバイクと衝突すると画面が点滅してハンドルが振動し、一時的に動けなくなる。
スコア(走行距離)・制限時間は、ゲーム画面とは別に電光掲示板に表示される。
制限時間までに走行距離を1000kmを超えると、更に制限時間が延長される。
店舗側での難易度調整として、バイクのキャラクター表示の大きさ(当たり判定)の変更や、
制限時間を45秒から100秒に設定可能。


【参考資料】

セガ アーケードゲームヒストリー(https://sega.jp/history/arcade/)

SEGA RETRO(https://segaretro.org/Main_Page)

ウィキペディア英語版
「List of Sega arcade games」(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Sega_arcade_games)


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