1996年、セガ・エンタープライゼスより登場。
プレイヤー自身の技量によって景品を獲得する「プライズゲーム」の代表機種、クレーンゲームの一種である。
同社を代表するクレーンゲーム「UFOキャッチャー」シリーズの1機種である。
これまでのシリーズと大幅に異なり、UFOメカ(クレーン)で景品を掴むのではなく、
景品にアームを引っ掛けて下に落とすタイプである。
筐体は他シリーズの様にセパレート構造になっており、2人プレイにも対応している。
2つのボタンでUFOメカを操作する。
内部には景品を引っ掛ける穴の開いたホルダー(棚)が設置されている。店舗の設定によってホルダーの段数や位置も変更可能。
景品にはビーズストラップと称する、数個の小さなコブが付いた専用のストラップを装着して、
これをホルダーの穴に差し込んで固定する。
設置する際のストラップの長さによって、景品を獲得出来る難易度も調整出来る。
扱える景品は、主にキーホルダー・携帯電話用ストラップや菓子類などである。
専用ビーズストラップの他、太めの紐でも代用が可能。
ボタン1でUFOメカを上方向に移動、続いてボタン2でUFOメカを右(筐体左側の場合)へ移動させる。
一旦移動したUFOメカは元に戻せず、ボタン2の移動が終わると自動的にUFOメカのアームが伸びる。
アームの先が二又の爪になっており、狙った景品をぶら下げているビーズストラップに爪を差し込む様に引っ掛ける。
アームが限界まで伸びると自動的に数段下降する。この状態で爪に景品のビーズストラップを挟んでいると、
景品の上端に爪が当たる形になり、そのままの勢いで景品を引っ張って下ろす。
一連の動作が終わるとUFOメカは定位置に戻る。
引っ張られたビーズストラップの長さは元に戻らないため、一度で景品を獲得出来なかった場合は
更に続けて料金を投入して同じ景品を狙う事になるので、運営側には売り上げ率のアップが期待できる。
一方で新規のプレイヤーは、ストラップの残りの長さを見て景品の取り易さを判断する事が出来る。
2002年に細部を改良した後継機種「UFOあらかるとII またまたイタダキ!」、
2009年には景品ホルダー等を改良して、やや大きい景品にも対応した「UFOあらかるとDX」が登場した。
UFOメカの動作は後に別機種の「UFOコロン」にも採用されている。
【参考文献】
一般社団法人 日本クレーンゲーム協会
「クレーンゲームの機械の進化の流れ」(http://kuretatsu.com/progress.html)
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