(静岡県・長野県) てかりだけ
上河内岳から聖岳を望む 三吉平から光岳を望む
(2004・7・17〜20)


山深く、山以外なんにも見えませんでした。よく来たなあ。



 夜8時に吹田ICから入り、中央自動車道飯田ICで出た。
ここから三遠南信自動車道で矢筈トンネルを通って易老渡を目指すはずが、
この自動車道がなかなかわからない。迷走した結果、ごく普通の道路だった。
易老渡に着いたのは午前3時になった。

1日目
 天気は曇。林道を歩き便ヶ島広場まで30分。登山口から砂利道を歩いて、西沢渡に着いた。
荷物渡し篭があって、荷物も人も乗ってロープをぐいぐい手前に引くと、沢もひと渡りしてしまった。
ここからは急な登りが始まって、山らしくなってきた。

だんだんガスが出てきて風も強い所へ出た。ここが薊畑分岐。
人々は木々に隠れるようにして休憩していた。
左に頂上方面への道が続いているが、その先は見えない。この天候では2人とも登る気がしなかった。
そのまま進んで下り坂の途中の石の上で休憩した。そこから小屋までは近かった。

午後1時20分聖平小屋に到着。小屋は登山者でいっぱいだった。
私達は2階の広場に面した側だった。ガラス窓の外には蔀になった雨戸があった。
風が強いので、この蔀がバタンと閉じてしまった。そして大雨となった。
小聖岳から見えた聖岳 聖岳山頂付近 右手に富士山も見えた
聖岳山頂 強い風で雨具が思いっきりふくらんだ 光岩の上で
2日目
 朝、雨はかなり降っている。
みな模様眺めしているが、6時を過ぎると少しずつ出発する人が出てきた。
私達は連泊することにして、雨が止むのを待った。
だんだんと小降りになってきたので、11時25分に山頂目指して出発。
小聖岳で休憩するが、ガスで見通しはきかない。そして頂上近くになって雲が切れて青空が見えてきた。

午後1時33分聖岳山頂に到着。凄い風で何かにつかまっていないと立っていられない。
雨具は思いっきりふくらんで、まるでスカイダイビングみたいだ。
まったく不思議なことだけど、私達がいた30分だけ晴れ間があって眺めも良く赤石岳や富士山も見えた。
本当にラッキーだった。

3日目
 5時に出発。天気は薄曇でガスっている。
上河内岳へは荷物を置いて15分だ。ガスも晴れてきて富士山もよく見えている。
そして茶臼岳を通り、易老岳に着いた。ここはシラビソの樹林の中だ。
しばらく進んで三吉ガレの倒木に腰を掛けて昼食タイム。
それから平坦な山道が続き、涸れた沢を登っていくと、水場のある静高平に着いた。
<水がある時はここで水を汲んできて下さい。小屋ではお分けできません>と書いてある。
水を十分に汲んで、水も飲んで休憩した。木道を歩いて行くと光小屋に到着。

受付を済ませて山頂へ向かった。30分で光岳山頂に到着。樹林の中だった。
少し離れた岩の上が展望台で、光岩が少し下の方に見える。
せっかく来たんだからあそこまで行ってみようということになった。
10分ぐらい下って光岩に着いた。白っぽい大きな岩の塊で、縦に割れ目がいくつも入っている。
よじ登ってひと休み。私達だけだった。山以外には何も見えない。
さすが山深い南アルプスだと感じ入る。

小屋に戻った。
夕食は自炊を希望したので、皆の夕食が終わるのを待って5時半から食堂を使わせてもらった。

4日目
 小屋の朝食をいただいて5時半出発。静高平で顔を洗って小休止。
易老岳を経て易老渡へ下った。水場で足を洗うとさっぱりとして爽快だった。
そして飯田ICから帰路に着いた。

1日目
便ヶ島(6:55)→西沢渡(8:10)→薊畑分岐(12:45)→聖平小屋(13:20)

2日目
聖平小屋(11:25)→薊畑分岐(11:45)→(13:33)聖岳山頂(14:10)→聖平小屋(16:00)

3日目
聖平小屋(5:00)→上河内岳(7:05)→茶臼岳(8:50)→易老岳(11:10)→→光小屋(14:25)→
(14:55)光岳山頂(15:30)→光小屋(16:00)

4日目
光小屋(5:30)→易老岳(7:50)→易老渡(11:10)


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