(富山) (富山・岐阜)
真砂岳方面から水晶岳を望む カールから黒部五郎岳を望む
(2004・9・17〜21)



4泊5日の山旅でした


1日目
 小雨の中、新穂高温泉を出発。昼には鏡平小屋に着いた。
急な登りになって、弓折岳への分岐あたりからバテかけてきた。その時、雷鳥に出会った。5羽もいた。
いっぺんに元気になった。這い松の中を進み、双六小屋を目指すがなかなか見えない。
3時半、やっと着いた。

天気予報は「明日は晴れ間あり。あさって雨」ということで、明日は水晶岳へ行くことにした。

2日目
 霧の中を出発して三俣山荘を目指す。巻道ルートを通り、2時間20分で到着した。
荷物を小屋に預けて、さあ出発。ガレ場の道を登り、鷲羽岳を越えた。
ワリモ岳あたりから風が出てきた。
水晶小屋で昼になった。ここで休憩。それから這い松の間を行くと、2羽の雷鳥に出会った。
もう足のあたりは白くなって冬のスタイルに向かっている。2度も雷鳥に会えて嬉しい。
そして水晶岳山頂に到着。今回登山の最高峰だ。
時々霧が晴れて、烏帽子岳、赤牛岳、祖父岳あたりが見えた。

下りを急ぎ、岩苔乗越から黒部源流ルートへと進む。
すぐに小さな流れが始まり、それに沿って沢下りとなる。
やがてあちこちから流れが集まって、ドウドウという水音になってきた。「黒部源流」の標識が見えてきた。
ここからは急な登りになり、山荘へも近くなっているはずだ。小雨がパラパラしてきた。
まもなくキャンプ場のテントが見えてきてぐるっと道を巻いて小屋に着いた。

夕食はこの小屋の名物料理シチュー。隣になった夫婦は百名山を目指しており、ここで95座目と言う。
しめは御嶽山と決めているそうだ。外は雨が激しくなり、風も出てきた。
明日は黒部五郎小舎までは行き、次の日に延ばしても登って帰ると決め、眠る。
黒部五郎岳からみた鷲羽岳 黒部五郎岳からみた水晶岳
荷物を置いて黒部五郎小舎を出発 見えてきた黒部五郎カール

3日目
 朝起きても風雨は激しく、出発がためらわれ、テレビの天気予報に注目。
雨は昼にはあがると言っている。とりあえず出発することにした。
小屋を出たとたん雨もあがっており、急に明るくなって青空さえ見える。なんという変化なんだろう!
黒部五郎への巻道を行く。これだと今日、登れる!と嬉しくなって急ぐ。
10時20分に黒部五郎小舎に着いた。一部工事中だった。
予約を済ませ、荷物を軽くして北側カールルートへと出発した。

白っぽい岩がゴロゴロし、黄葉した草原と美しいカールが目の前に現れた。
よく映像で見た風景だが、本物は雄大だ。やがて肩に出て、頂上に到着。人も多い。
薬師岳がすぐ近くに見え、水晶岳、鷲羽岳がよく見えている。
水晶岳へ行った人達もこっちを見て、山の景色を堪能しているだろう。
下りは稜線コースをくだる。岩稜のコースだった。

4日目
 朝は深い霧だった。ゆっくり出発して、双六岳の山頂に立って、双六小屋に寄った。
午後1時半には鏡平小屋に着いた。下まで一気にくだれない事もないが、今夜はここで泊まることにした。
鏡池に映る槍と穂高を見たかったからだ。
残念ながら希望は叶わなかったが、北アルプスは去りがたかった。夜からまた雨になった。

5日目
 小雨の中を出発。まもなく雨も止み、晴れ間も見えてきた。
わさび平小屋で休憩し、冷たい流水で冷やしたりんごを食べた。
新穂高に着いて、平湯温泉を目指して走り出す。村営の平湯資料館温泉の立ち寄り湯で疲れを癒した。
1日目
新穂高(7:15)→わさび平小屋(8:35)→(12:35)鏡平小屋(12:55)→弓折岳分岐(14:10)→双六小屋(15:30)

2日目
双六小屋(6:00)→三俣小屋(8:20)→鷲羽岳山頂(9:10)→水晶小屋(11:25)→水晶岳山頂(12:10)→
岩苔乗越(13:40)→三俣小屋(15:15)

3日目
三俣小屋(8:10)→黒部乗越(9:15)→黒部五郎小舎(10:20)→(13:15)黒部五郎岳山頂(13:40)→
黒部五郎小舎(15:30)

4日目
黒部五郎小舎(6:10)→双六岳山頂→双六小屋(10:30)→鏡平小屋(13:30)

5日目
鏡平小屋(6:20)→新穂高(10:40)


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