アストロンベルト

実機について 1983年にセガから登場。
業務用として世界初となる、レーザーディスクを使用した疑似3Dシューティングゲームである。
「SEGA Video Disc Game System」第一弾。
数時間分のアニメや実写映像が収録出来るほどの大容量と、ランダムアクセスが可能という特性をゲームに生かしている。
開発には日本の大手オーディオ機器メーカー、パイオニアが協力している。
映像制作は東映が手掛けているが、大半が同社の実写特撮作品からの流用である。
そのため、背景や敵はリアルな実写映像だが、自機はスプライト(ドット絵)で描かれている。
1982年9月に試作機がゲームショーで公開され、翌年4月に国内向けに発売された。

コクピット型の筐体にはボタンが付いた操縦桿が付属しており、更に座席には低周波振動機能「バイブラシート」を採用。
爆破シーンなどに合わせて体に振動が伝わり、映像と相まって迫力のあるゲームが楽しめる。
画面に表示された自機を操作し、敵のUFOを撃破しながら敵の宇宙基地に侵入し、敵司令艦を破壊するのが目的である。
1クレジット投入後、画面に表示されているタイマーが0になるまで自由にプレイ出来る。
タイマーが0になると残機制に切り替わり、ゲームを進めて高得点を得ると自機が1機追加される。
敵の攻撃で自機を全て失うとゲームオーバーとなる。

この時代は北米地域ではアクションゲーム「ドラゴンズレア」、タイトーから「レーザーグランプリ」「コスモスサーキット
忍者ハヤテ」「タイムギャル」、データーイーストの「サンダーストーム」「ロードブラスター」、コナミ「バッドランズ」などが登場。
先行するセガも「スターブレイザー」「アルベガス」などが登場し、LDゲームは一時代を築くほどの人気のジャンルとなった。
更に1992年には、裸眼立体視に対応した画期的なアクションゲーム「ホログラム―タイムトラベラー―」も登場している。


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