PONG(ポン)

実機について 1972年、ATARIから登場。同社設立初の業務用ビデオゲーム。

2人対戦専用。
筐体に付属しているダイヤルで、画面に表示されている長方形のパドルを操作する。
パドルは上下以外に動かす事が出来ない。
ルール的には卓球やテニスに近く、ボールを打ち損ねないように相手にボールを打ち返す。
相手の陣地(画面端)にボールが入ると1点。これを繰り返して15点先取したプレイヤーが勝利となる。

世界中で大ヒットとなり、当時の各ゲームメーカーから亜流や海賊版が発売される等、
ATARIの大躍進の切っ掛けとなった。
同社からも「ポンダブルス」「スーパーポン」「クアドラポン」「バレルポン」などの改良型や、
ゴールIV」「リバウンド」「クロスファイヤ」「ピンポン」などの派生形も発売された。
筐体デザインも、後の一般的なアップライト型筐体に影響を与えている。
更に2018年にリメイク作品として「ATARI TABLE PONG」が登場した。
こちらはビデオゲームではなくエレメカの一種で、実際にブロック状の立体物のパドルやボールが動く。

【関連項目】

  • ポントロン…セガから登場した「ポン」のコピーゲーム。
  • エレポン…タイトーから登場した「ポン」のコピーゲーム。
戯言 2013年新春のスタートを飾る作品は、この記念すべきゲーム筐体のミニチュアから(笑)

いつもの様にプラ板で箱組みするワケですが、最大の特徴である木目はwebで発見したフリー素材を使用。
モニターのパネルは光沢紙をイエローの油性マーカーで塗って、四角い穴を開けてから透明プラ板に貼り付け。
しかし、完成後に観察力不足でフロントパネルの取り付け角度にミスが発覚…orz


歴史的経緯に触れると長くなるので端折りますが…
「それは『ポン』から始まった」(赤木真澄・アミューズメント通信社)と言う書籍がある事から判るように、
現在のビデオゲームに多大な影響を与えたと言っても過言ではないゲームです。
ミニチュアを作るに当たって色々と調べてみたら、有名無名問わず様々なメーカーが(ほぼ無許可で)
「ポン」の亜流を製作していたようです。
それだけ当時は衝撃的なゲームであった事が窺えます。

このゲームの誕生は1972年と言う事で、時同じくして生まれた作者は流石に「ポン」そのものには触れた事は無いですが、
その亜流の家庭用ゲーム機「システム10」(1978年・エポック社)を持っていまして、兄貴と一緒に壊れるまで遊んでました。

1970年代の日本では、テレビを筆頭にステレオプレーヤーにクーラー・冷蔵庫、
挙句の果てには炊飯器にまで木目がプリントされてたり、家具調デザインの電化製品が流行ってましたが、
「ポン」を含む同年代の筐体も何故か家具調が多いですよねぇ。世界的な木目ブームだったんだろうか…?


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