クラウン602

実機について 1965年、太東貿易(後のタイトー)より登場。
プレイヤー自身の技量によって景品を獲得する「プライズゲーム」の一種で、初めて日本国内で生産されたクレーンゲームである。
(日本初に関しては異説あり)

筐体は大人の腰ほどの高さがあり、筐体左右と天板はガラスで素通しになっている。
所定の料金を投入するとゲームがスタートする。
筐体上から覗き込むようにクレーンの位置を確認しながら、操作盤にある2つのボタンで操作する。
ボタン1を押したままにするとクレーンが前進する。ボタンから指を離すとその場でクレーンが止まる。
続いてボタン2を長押しするとクレーンが右に移動する。
狙った位置にクレーンが差し掛かった時にボタン2を離すと、爪を開きながらクレーンが下降する。
クレーンが一番下に到達すると同時に爪が閉じて上昇し、自動的に元の位置(景品の取出し口)に戻る。
この際にクレーンが景品を掴んでいると、そのまま取出し口に景品が落下する。

主にボウリング場や喫茶店・スナックなどに設置されていた。
景品として用いられた物は、タバコとほぼ同サイズの箱に入った菓子類か、カプセルに入ったキーホルダーやライター等、
店舗によっては女性用の下着などもカプセルに入れて景品としていた。

【関連項目】

  • スキルディガ(1965年)…同年にセガから販売されていた同種のクレーンゲーム
  • ティンクルティンクル(1988年)…セガの「UFOキャッチャー」を意識した、タイトーの大型クレーンゲーム。
  • カプリチオ(1991年)…上記「ティンクルティンクル」の発展型となる大型クレーンゲーム。

【参考文献】

一般社団法人 日本クレーンゲーム協会
「クレーンゲームの機械の進化の流れ」(http://kuretatsu.com/progress.html)


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