ギャラガ

実機について 1981年9月にナムコから登場した、縦画面の固定式シューティングゲーム。
1979年に登場したヒット作「ギャラクシアン」の続編である。

戦いの場となる宇宙空間に、総勢40匹の敵エイリアン「ギャラガ」が整列している。
画面最下段に表示されている自機"ファイター"をレバーで操作して、ボタンで弾を発射する。
自機は左右にしか動かせないが、前作と異なり2連射が可能になった。
ステージ開始直後、画面外から編隊を組んだギャラガが出現し、集団を形成する。
ギャラガの集団は小刻みに揺れながら、左右に移動を繰り返す。
「ギャラクシアン」と同様に時折、エイリアンが集団から離脱して自機に向かい、
弾の発射と体当たり・宙返りを組み合わせて攻撃する。
3種族居るギャラガは、それぞれ性能や攻撃パターンが異なる。

【ザコ】…20匹。1〜2段目に待機している。ミサイルを落としながら急降下や宙返りをする。
【ゴエイ】…16匹。3〜4段目に待機。ひらひらと蛇行する。名前の通り、ボスと共に降下する。
【ボス】…4匹。最上段に待機。ゴエイ1〜2匹を伴って降下する。2発当てないと倒せない。
単独で降下すると「トラクタービーム」を放ち、触れたファイターを捕虜にしてしまう。撃墜すると数秒間、敵軍の攻撃が止む。

ギャラガは待機中と降下中で得点が異なり、特にゴエイを伴って降下するボスは高得点となる。
前作と異なり、先にボスを倒してもボーナスが得られる。
更にステージが進むと、1匹だけザコが特殊なギャラガに変身し、3機に分裂しながら攻撃する。
この特殊なギャラガも、速やかに3機共撃破するとボーナスになる。

ボスが放つ「トラクタービーム」に触れると自機は捕虜になり、画面上部に連れ去られる。
捕虜は捕らえたボスと共に降下して、新たに登場した自機を攻撃する。
捕虜を連れたボスを降下中に撃破すると、捕虜が解放され自機と合体する。この状態が「デュアルファイター」と呼ばれる。
ハイスコアを狙うには必須のテクニックであるが、当たり判定も大きくなって移動範囲も狭くなり、
ギャラガの動きや攻撃にも翻弄されて、自機が撃墜される危険性も高い。
全てのギャラガを撃破すると、更に難易度の高い次ステージが開始される。
2ステージクリア後、以降3ステージクリア毎に「チャレンジングステージ」となる。
このステージではギャラガ編隊は全く弾を出さず、様々な軌道を描きながら画面中を飛行する。
40匹のギャラガを逃さず撃破すると、パーフェクトボーナスが得られる。

敵のミサイル攻撃・敵との衝突を受けるとミスとなる。
敵の捕虜となったファイターを誤射してしまうと、結果的に残機を失う事になる。
更に控えのファイターが全く無い状態で捕虜になると、そのままゲームオーバーとなる。

敵から奪還した捕虜と合体してパワーアップすると言うシステムは、非常に斬新として受け入れられ、
国内外問わず、海賊版が制作されるほどに大ヒットとなった。
当時のパソコンや、「ファミリーコンピューター」等の家庭用ゲーム機にも移植されている。
後付け設定であるものの、当作品を含めた古い作品も、1990年の業務用作品「ギャラクシアン3」の登場と、
プレイステーション向けのオリジナル作品「スターイクシオン」(1999年)での設定を基に、
バンダイナムコエンターテインメントによる、一連のSF系ゲーム作品「UGSFシリーズ」の一つとされている。

【関連項目】
・「ギャラクシアン」…前作。
・「ギャプラス」…ギャラガの続編。敵を味方にするトラクタービーム等、様々な強化武器が登場する。
・「ギャラガ'88」…ギャラガの続編。ステージ分岐を導入。デュアルファイターからトリプルファイターに強化可能。
・「ギャラクシアン3」…関連作品。3Dポリゴンを導入した超大型体感シューティングゲーム。

作品について&戯言 ナムコの往年のビデオゲーム筐体は、当ミニチュア展示サイトを立ち上げた時から制作構想がありましたが、
複雑に描かれたサイドパネルの表現など、まだまだ腕が追い付かず、たまたま早い段階で資料が揃った
ゼビウス」や「ジービー」が限界でした。
しかし、10年以上も様々な筐体ミニチュアを作りながら、同時にペイントソフトの扱いも少しずつ上達してきました。
そして2016年暮れに「ナムコアーケードゲームマシンコレクション」と言う、縮尺1/12のミニチュアシリーズが発売されまして、
早速、作者も購入した筐体ミニチュアを手本に、一連のナムコのレトロゲーム筐体を制作しました。

最早、解説の必要が無いくらいの大ヒット作ですね!!
今回ミニチュア化した6作品の中でも、作者一番のお気に入りです。
ゲーセン・駄菓子屋・銭湯・温泉旅館・喫茶店…
日本全国至る所に設置され、探すのに苦労しないゲームでした。
自宅で「ナムコミュージアム」や、未だに稼働している業務用を見掛けるとプレイしてますが、
ファミコン版の移植度の高さは、本当に目を見張るほどでしたねぇ。
当時コレも欲しかったんですが、例によって兄貴の苦手なジャンルなので買ってもらえず、
近所の友人から借りて遊んでました。

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