(長野)
徳沢からパノラマコースを歩きました。
奥穂高岳と涸沢小屋
(2010・23〜26)


2年ぶりの上高地はあいかわらず人気で、バスも人もいっぱいでした。
何度来ても河童橋あたりの風景はいいですね。
穂高の山々と梓川のきれいな流れ・・・だれもが魅せられます。
外国からの人も多いんですね。
案内板は日本語と英語とハングルで書かれていますから。

今日の宿は明神の、あの「嘉門次小屋」です。
なんと私達2人だけでしたので、お風呂もあったし、のんびりさせてもらいました。

ウエストンから贈られたピッケルや嘉門次愛用の猟銃、そしてたくさんの貴重な写真が壁に飾られていましたので、ゆっくり見せて頂きました。そして記念に写真も買いました。
やまよが興味を持ったのはウエストン夫人のスカート姿でした。
登山はズボンでも写真を撮る時は巻きスカートを着用されたのですね。
宣教師ウエストン夫人としてのたしなみであったと思います。エレガントな女性なのですね。

思い出したのですが、田部井淳子さんもお琴の師範だと知って感心したことがあります。

↑坊主の岩小屋で  ウエストン夫人が撮影
←河童橋で  ウエストン夫妻と上條嘉門次
猟銃とピッケル(下)が壁に飾られている 新村橋と明神岳 ここからパノラマコースに向かう
パノラマコースから眺めた奥穂・涸沢・北穂の山々 涸沢小屋全景

1日目ーーーパノラマコースを登りますーーー

7:00に嘉門次小屋を出発しました。
徳沢の先の新村橋を渡って、パノラマコースを行きます。

明神岳を見上げながら巻くように登って行きます。
大きな岩壁が目前にありますが、この山へのルートは地図にはないので、一般には登ることは出来ないと思います。
それでもヘルメットを持ったグループが奥又白沢を目指していましたので、岩登りの出来る所があるようでした。

樹林の中の急登を行きますが、蝶ヶ岳や常念岳が見え隠れするぐらいで、何処がパノラマコースなのかと思いながらつらい登りを続けました。

4時間半で屏風のコルに着いてやっと一息ついて、昼食をとりました。

ここから涸沢への下りになりますが、コルの先に来ると急に展望がひらけました。

奥穂高岳〜涸沢岳〜北穂高岳の連山が一望できた!

雲に隠れてはいますが槍ヶ岳方面もひらけているようです。
パノラマコースの訳がわかった瞬間でした。

涸沢カールに下りて、涸沢ヒュッテを通り抜け、涸沢小屋に着きました。
ここは「予約希望」となっていたので予約を入れてありましたら、なんと100円引いてくれました。
山小屋では初めてのことでしたが、電話代ということでしょうか。気持ちが嬉しいですね。

小屋では手作りおはぎが売られていましたので、あずきと黒ゴマのおはぎを注文しました。
甘いものを食べて、ホッと一息つきました。
小屋から前穂を見る 外灯付き標柱が可愛い 登山道から奥穂高岳を見る
登山道から涸沢岳を見る ザイテングラートのハシゴを登る

2日目ーーー奥穂高岳へ登りますーーー

今日もいい天気です。
6:15涸沢小屋を出発して、大きな石畳の登山道を緩やかに登り、ザイテングラートという急な尾根の登りになりました。
一部にクサリや鉄ハシゴがありますが、岩場の登りも慣れたら楽しいものです。

穂高岳山荘には9時に着きましたので、荷物を預けて奥穂高岳へ向かいます。

いきなりハシゴとクサリの連続ですが、ほんのしばらくだけです。
登りきると槍の穂先が見えました。
そしてここからは、まあ普通の登山道となります。

奥穂高岳の山頂が見えてくると、その右には大きな岩山のジャンダルムが続いておりました。
これが、ジャンダルムなのか!
初めて目にしました。
ここを越えると西穂高岳へ行けるのですが、険しいことで有名な所です。
クサリとかハシゴはないので自力で登るんだと、近くにいた人が言っていました。

ジャンダルムの一番高い所に数人の人が立っています。
私にかなう所ではないので、憧れの目で見ているばかりでした。

山頂の祠と方向盤の間を通り抜けて、前穂高岳側へまわって休憩しました。
北アルプスが全部見渡せる絶景のポイントでした。

目の前の前穂高岳へも行きたいですが、明日にします。
明日、天気が良ければですが、実はあんまり期待できません。
でも今行くには無理があります。

山荘に戻ると、ジャンダルムを描いた大きな水彩画が掲げられていました。何かの入選作だそうです。

↑ 奥穂高岳から見る槍ヶ岳
←穂高岳山荘からクサリとハシゴの岩場が見える
ジャンダルム 奥穂高岳山頂の祠
奥穂高山頂に続くジャンダルム(右) 穂高岳山荘のお弁当はホウバ寿司

3日目ーーー雨になりましたーーー

夜から雨となり、朝もまだ降っています。
前穂高岳は諦めて涸沢から横尾へ下ることにしました。

ザイテングラートを下り、涸沢小屋で休憩しました。
それから結構緩やかな下りで、やがて雨も小やみになり、本谷橋ではやみました。

そこから1時間で横尾に着いたので、山荘のお弁当を開けたら飛騨名物のホウバ寿司でした。
岩魚の姿煮が付いていました。

横尾から梓川沿いに11キロ歩いて上高地に戻りました。

今夜の宿は、秘湯「中ノ湯」です。
疲れた体と筋肉痛の脚をここで休めて、そして山にさようならします。

1日目
嘉門次小屋(7:00)→徳沢(8:10)→屏風のコル(13:00)→涸沢小屋(15:10)

2日目
涸沢小屋(6:15)→ザイテングラート(7:40)→(9:00)穂高岳山荘(9:30)→(10:30)奥穂高岳(11:10)→穂高岳山荘(12:00)

3日目
穂高岳山荘(6:00)→涸沢小屋(8:00)→本谷橋(9:50)→横尾(10:50)→上高地(14:30)


しろうまだけ エリアトップ トップ せんじょうがたけ