(長野・富山)
3度目にして晴天に恵まれました。
白馬岳頂上宿舎の側から白馬岳と白馬小屋を望む
(2011・7・16〜17)



のぼるが40年も前の若い頃、5〜6人で白馬岳に登った時のこと。
大雪渓で落石があって近くにいた人が怪我をしたそうです。
雪渓を走るように横切った人があって、そのあと石が落ちてきたそうです。
また葱平(ねぶかっぴら)で昼食をとっていた時にも落石があって危なかったそうです。

なんだか怖い白馬岳のイメージでしたが、もう今回で3度目の白馬岳です。
(前回の山行はこちら。前々回の山行はこちら。)

登山口の猿倉荘 白馬尻の小屋が見えてきた

1日目
登山口の猿倉をAM5:50に出発して、白馬尻の小屋の前で休憩。
そこから少し登ると大雪渓の始まりです。
岩に腰掛けてアイゼンを着けました。

私達のアイゼンは8本歯のアイゼンです。
簡易アイゼンの人や、本格的なアイゼンの人、無い人もいます。
前の時は白馬駅前の「おじさんの店」でレンタルの簡易アイゼンを借りました。
これで十分だったので、やまよは8本歯のアイゼンが不満で、
「こんなにかさばるアイゼンはいやだ」とよく言っていました。

でも今回は8本歯のアイゼンをたのもしく思いました。
靴にぴったり装着できるし、雪面にがっちり刺さりますし、何よりも安心です。
このアイゼンの良さが本当に分ったのでした。

大雪渓を列をなして登ります。
途中で落石注意の板書がありました。
そして上へ行くほど石はたくさん散らばっていました。

大雪渓は涼しくて、寒いくらいでした。
2時間半も歩くと疲れて、休みたいなあと思う頃に大雪渓は終わりになりました。

8本歯のアイゼンを着けました 落石注意の板書が置かれていた
白馬大雪渓 葱平のミヤマオダマキ

岩場でアイゼンをはずして休憩しました。
そして葱平のお花畑を過ぎると今度は小雪渓がありました。
ここは200m程を横切るだけなのでやまよはアイゼンを着けましたが、のぼるは着けませんでした。
それで十分でした。

それから岩や石のごろごろした急登が小屋まで続きます。
これがたいそう辛いものになりました。
口を閉じて頑張って歩こうとしても気が付くと口を開けてハアハア言っておりました。
私だけでなくて周りの人もおおかたそんな感じで、少し歩いて立ち止まり、また歩いて休み・・・
知らない人と思わず顔を見合わせて慰め合うこともありました。

疲れた私達を慰めるのは高山植物と、冷たい雪解け水です。
いいえ、花より団子のたとえのように、やっぱり冷水ですね。まさに「命の水」です。

やっとのことで白馬岳頂上宿舎に到着しました。
アイゼンを着けて歩いたことで、いつもは使わない筋肉を使ったからでしょうか。とても疲れました。
頂上は明日にして、ゆっくりとそのあたりの散策を楽しみました。

↑ 杓子岳(左)と鑓ヶ岳
白馬岳頂上宿舎のテント村と
山頂近くに白馬小屋が見えている →
ハクサンイチゲとシナノキンバイのお花畑 黎明の立山・剱岳を遠望

2日目
朝食後、小屋に荷物を置いて白馬岳山頂に向かいます。

30分程で頂上に着きました。
天候に恵まれて今迄でいちばんの大展望でした。
最高です!

杓子岳と鑓ヶ岳のむこうに鹿島槍ヶ岳と五竜岳、槍ケ岳、立山、剱岳などが一望できましたし、
遠くは八ヶ岳と富士山が見えました。
白山もよく見えて、のぼるはこんなに白山がきれいに見えたことはないと感激しておりました。

展望を堪能して、下ることになりました。

大雪渓では登ってくる人々とすれ違いましたが、連休で今日も大勢の人でした。
落石をおこさないよう気をつけて下りました。

下ってからは小谷温泉の山田旅館へと向かいました。
疲れを癒す秘湯の宿です。

白馬岳山頂は人がいっぱい 山頂から立山・剱岳を望む
山頂の片側は切れ落ちている 杓子岳と鑓ヶ岳のむこうに鹿島槍ヶ岳が見える
のぼるが感動した白山遠望 白馬尻の近くでキヌガサソウ発見

1日目
猿倉(5:50)→白馬尻(7:10)→(8:00)大雪渓(10:30)→白馬岳頂上宿舎(14:00)

2日目
白馬岳頂上宿舎(6:00)→(6:30)白馬岳(7:00)→白馬岳頂上宿舎(7:30)→白馬尻(11:20)
→猿倉(12:30)


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