自衛としての金儲け

 和田秀樹『ユダヤと華僑に学ぶお金持ちになる習慣術』(ビジネス社2004.9)のまえがきに次のことが書かれている。

 現在、金持ちだけでなく、マスコミ、政治のトレンドは、貧富の差を拡大し、金持ちは税金も安く、給料や収入も多くし、貧乏人はリストラや給料削減は当たり前のことのうえに、消費税で税金をごっそりもっていかれるというものだ。
 かくして、日本には中流はいなくなり、一人の金持ちと九九人の貧乏人に分かれる社会が来る。

 5年前に書かれた本であるが、まさにそれが現実となりつつある。
 一番の安定職と言われる教師の給料さえ、年々削減されている。やがて消費税も上げられるだろう。かといって、そのことで福祉が充実し、老後を安心できる社会になるとは、思えない。
 中流が崩壊することで、日本で作ったものが日本では売れなくなり、海外の安いものだけ売れるようになる。そうなると、日本の産業は、いいものを作れなくなっていく。

 ならば自衛のために、自分たちが金持ちになるしかない。

 金持ちになることは自衛のためであり、その先に、そのお金を使って、いかに社会に還元していくかである。

(2009.8.17)