TOSSランド№1143042吉田高志氏の「農産物と耕地」を追試しようと思う。
指示 農産物とは何のことですか。思いつくものを5つ以上書きなさい。
◇次のように整理する。
・穀物 米、麦
・野菜 キュウリ、レタス、トマト
・果実 りんご、みかん
・畜産物 牛乳、バター 肉牛 豚 にわとり、たまご
指示 どの農産物でもいいです。日本のNO5をさがしてノートに書いていきなさい。
最初の指示がマルチ発問になっているので、9月最初の授業には最適な出だしだと考えたからである。
ただ追試する上では、自分の知識のなさを補完しなければいけない。
例えば、「農産物」。畜産物も農産物の一つなのだろうか。牛乳や肉が、農産物とは思えない。
そこで、電子辞書でひいてみる。
【農産物】農業によって得られる生産物。野菜・穀類・果物・畜産物など。『明鏡』
畜産も農業の一つだったわけである。
次に、「農産物ベスト5」を調べる方法を考えた。
インターネットで調べてみたが、なかなか見あたらない。「農林水産省」のホームページも、なんだか難しくて分かりづらい。
そこで、家の本棚にあった『ジュニア朝日年鑑1994社会[統計]』(朝日新聞社)を引っ張り出してみた。
ここで、またまた疑問。
野菜の主要生産県の表を見ると、そこに「いちご・すいか・メロン」が載っている。「すいかは野菜だ」というのを聞いたことはあったが、いちごやメロンもそうだとは知らなかった。
授業化すれば、なんで?と子どもは疑問に思うだろう。
これは、インターネットで「いちごは野菜」と検索するとすぐ出てきた。
生産現場や生産現場に近い学問である園芸学ではイチゴは野菜で、流通関係や消費者の生活感覚をもとにした分類では果物となります。
吉田氏の実践では、いちごもメロンもすいかも出てこない。ややこしくなるので、あえて書かなかったのもしれない。
子どもに言うとすれば、「植物学上では野菜だけれど、お店では果物として扱っています」となるだろう。果物のイメージが、我々にとって、食後にとるデザート(果物)であるからだ。
一つの実践を追試するにしても、自分で調べているかどうかで厚みが変わる。
(2009.8.30)