堤未果さんのお話

 学力研全国大会での堤未果さんの話は、衝撃的でした。
 今のアメリカで住む一般の方がどれだけ過酷な状況に晒されているかが、リアルに伝わってきました。教育・福祉・食・医療・保育・戦争が、民営化され、効率化という名のもと、様々なサービスが切り捨てられていってるのです。
 例えば、教育では、学力テストが導入され、点数の高いところはボーナスがもらえ、点数の低いところは補助金がカットされます。そのため、学力テストと関係ない社会・音楽・体育・図工などの教科は、教えられなくなったそうです。
 給食も民営化され、マクドナルドのようなファーストフードの業者が入り、それが、3人に1人の肥満児へとつながっていってます。
 書き出せば、もっと大変なことが次々と出てきます。
 そして、アメリカで起こることは、数年後、日本でも起こるといわれているのです。教育政策にしても、しかりです。
 東北大震災のような大きな事件のあと、かかわった多くの人は、情報が錯綜するなかで、どの情報を選んだらいいか分からなくなるそうです。そんな時に、耳に心地よいスローガンにだまされ、通ってはいけないような法律が通されてしまうのです。
 自分の頭でしっかり考えて行動することを教えていかなくてはいけません。

(2011.8.7)