日本文教出版『小学社会5年上』です。
見開き2ページの中に、グラフや写真など6点が載ってます。
このページの副題が「食料自給率の低下」です。でも、本文中には、自給率の言葉は出てこないのです。最初に、自給率関連のグラフが2つあり、左の黄色い枠囲みで自給率の説明があるだけです。
自給率…国内で消費した量に対して、
国内で生産された量をわりあいであらわしたもの
授業の流れは、例えば、次のようになります。
1)食料自給率とは、何か。言葉の定義の確認。
2)「日本のおもな食料の自給率のうつり変わり」を米・野菜…と確認。100%のと ころに赤で線を引かせる。
3)「おもな国の食料自給率のうつり変わり」を見て、他の国と比べて日本の自給率 がとても低いことを確認。
4)「なぜ、食料自給率は低下しているのですか。その理由を見つけなさい。」
5)日本の耕地面積の少なさ、安い農産物の輸入などが挙げられればよい。
6)「食料自給率が低いと、どんな困ったことがありますか。」
7)海外からの輸入がなくなれば、食べるものがなくなっていくことが分かれば良し。
8)「食料自給率を上げるには、どうすればいいですか。」
9)耕地を増やすとか、農産業で働く人を増やすとかがでるだろう。
このあと「食料自給率が全て100%の時代がありました。」と言い、左の人口推移グラフを見せます。
鎖国をしていた江戸時代の人口は約3000万人です。たとえ、100%の自給率にしても、日本の人口を満たすことができないのです。
(2012.8.25)