テストの点数のあげ方

 昨日、4年生で理科のテストをした。
 2時間あった授業の内、残り20分ほどでやったのである。
 しかも、その日に教えたことが、問題に出てきたりする。
 丸付けをしたが、平均85~90ぐらいではないかと、思う。
 最高は100点、最低は75点である。
 一学期のテストでは、20点というのがいくつかあった。
 20点が75点になるのには、私のテストのやらせ方が違うからでもある。

①問題文を読む。

 理科や社会のテストは、問題文に漢字が多い。学力の低い子らは、漢字が読むの苦手なこともあって、問題文を直感的に読みとって答えてしまう。だから、聞いてることに反した答えを書いてしまう。
 そこで、教師が問題を読み、これは何を聞いてるか教えてやるのである。
(もちろん、国語の力をしっかりつければ、そんなことする必要はない。)

②教えてない所は教えてしまう。

 市販のテストである。教科書にそった問題だが、実際の授業ではできなかった実験があったり、器具の種類が違ったりということもある。
 そんなところは、答えを教えて、その通り書かせる。
 また、Aの単位なんて、4年生で覚える必要もないと考えるから、挙手で答えを言わせて、それを全員に書かせたりしてしまう。

③全部、とにかくやらせる。

 テストを出してきたら、全部の問題が合ってるかどうかは別として、やってあるかどうか、見る。やってない問題があったら、もう一度やらせる。
 国語でもそうだが、文章中に線を引くのや、理科だと図に何かを描き込むものなどは、やり忘れが多い。そういうのは、指摘してやるのだ。
 答えがわからなくて悩んでる子には、「なんでもいいから、とにかく書いてごらん」と声をかける。こっそり、ヒントを教えてしまうこともある。

④テストに出るような暗記物は、小さな問いを何度も出す。

「光電池」とか「電流」とか「回路」などという言葉は、覚えていなければ、いくら考えても答えは書けない。
 だからこそ、授業のたびに、何度も聞いたりする。
「光電池」であれば、ノートを持ってこさせ、○をつけたりする。「光電地」というまちがいは、多くあるものだ。(今回のテストでは、全員正解した。)

⑤学力の低い子には、直接聞いてあげる。

 小刻みに何回も、学力の低い子のところへ行き、問題が聞いてることをかんたんにして口頭で言ってあげる。そして、サッと去るのである。
ちょっと邪道かもしれないが、20点なんていう点数をとらせるべきじゃない。

(1998.11.3)