授業をしてみて初めて、わかることもあります。
「こんなこともわかんないのか?」
「こんなこともできないのか?」
そういうことに、「三角形と四角形」の単元を教えてると、よくわかるのです。(以前、2年生で教えたことあるのに、私は忘れていますね。)
例えば、三角定規の直角のところ。それを正しく指し示せない子が多い。
45度の三角定規よりも、30度・60度の三角定規の方がわかりにくいようです。 全員立たせて、私が机間巡視して、ただしく直角をつまめてる子をすわらせていきました。(子ども同士の確認では、不安だったのです。)
画用紙を黒板に(磁石で)貼り付けました。
『この形を何といいますか。ノートに書いて持ってきなさい。』
前時に、長方形を学習しています。
『先生は、○△×をつけます。』
[四角形]…△。
[長方形]…○。
[三角形][長角形]…×。
『○をもらった人は、ノートにその形を描きなさい。』
『△の人、書いたのを読んでごらん。さんはい。』
「四角形。」
『そうだな。でも、△だ。』
○の人、一人を指名し、板書させる。
『○の人、読みます。さんはい。』
「長方形。」
この授業の少しあと、黒板に貼ってた画用紙を縦に向けました。
『これ、長方形だと思う人?』
なんと、パラパラしかあがりません。
角が4つとも直角だから、長方形なんだ、ということを私は言います。
次に、その画用紙を斜め向けました。
『これ、長方形だと思う人?』
今度も、パラパラです。
角が4つとも直角だから長方形なんだ、と、さらに私は言います。
念のために、画用紙を反対側に傾けました。
『これ、長方形だと思う人?』
これで、ほぼ全員が手をあげたのでした。
『その通り。みんなで言ってみよう。さんはい!』
「長方形!」その理由も言わせて、次に進みました。
(1999.10.12)