実習生の授業は、反面教師として学ぶべきことが多いです。
「今、三角定規を配ってもらってます。」
忘れないために、三角定規は教室で預かっています。それらを数人の子ども達に配らせている場面です。
ここは、『今、配ってるのは、何という名前ですか?』「三角定規。」『三角定規は、何角形ですか。』「三角形。」『もう少し難しいことを聞くぞ。三角定規には、直角がありますか。』というように、待ってる間にも、授業をしたらいい。
授業の1分1秒を学びの場にできるかどうかが、教師の腕の見せ所です。
「こういうふうに折りなさい。」
長方形を折って、正方形を作る場面です。上のように指示する時、実習生は教卓の上で折っていました。「こういうふうに」というなら、子ども達が見えるように、空中にかかげるか、黒板の上で折るべきです。また、その折り方の向きは、教科書の例示の向きとは違ってました。教科書に載ってる作業をさせる時は、教科書の絵と同じになるようにすべきです。
長い説明
教師の説明を子どもがしっかり聞いてくれてるというのは、甘い幻想です。
それでも説明する時は、持っているモノを置かせなければいけません。
(1999.10.16)