運輸と貿易

 5年社会「工業をささえる運輸と貿易」を授業しました。

1)地図帳調べ(原爆ドーム→厳島神社→石見銀山)…世界遺産シリーズ
2)(旅行のトランクを嗅いでる犬の写真を提示)「犬は何をしていますか。」(麻薬を探してる、危険物を探してる、爆弾を探してる。)
3)板書:工業をささえる運輸と貿易
4)「飛行機・自動車・鉄道・船、どの輸送が多いか。」

 飛行機派が9人、鉄道派が2人、自動車派が7人、船派が9人。
 少ない方から立たせて理由を言わせていきました。

【鉄道派】(2人とも理由は言えず。代わりに私が言う。)
「電車は線路を走るから、交通渋滞にまきこまれなくてすむ。」
【自動車派】
「車をいっぱい見るから。」「多そうだから。」「どこでも走れる。」
【飛行機派】
「速い。」「速く運べる。」
【船派】
「たくさん運べる。」「石油とか船で運んでるから。」

(意見はうろ覚えです。板書させてないと記録が残らないところが難点です。)
 一番使われてないと思えるものにもパッと手をあげさせました。

5)「輸送量の変化のグラフ」を徐々に見せる。
 (1960年は船・鉄道・自動車の順。2004年になると自動車・船・鉄道・飛行機。)
6)「自動車でどうやって海をこえるんだろう?」
 (船を使う。貨物列車を使う。=モーダルシフト)
7)「荷物を運び直すのが大変ではないですか。」

 ここで「トラックごと船や電車にのせる。」という意見が出ました。そこで、「運転手さんも乗るの?」と切り返しました。船に乗っている間、運転手は仕事ができないわけです。トラックだけのせても運転手は仕事ができません。

8)コンテナだけをそのまま詰め替えることを教える。(以前も教えた。)
9)「輸入と輸出どちらが多いですか。」

 正解は輸出なのですが、予想は輸入が23人、輸出が4人でした。
 輸出派の4人は理由が言えません。輸入派からはいくつも理由が出ました。
「食糧自給率が低いから。」  「日本は幅がせまいから。」
「外国製品が多いから。」   「借金が多いから。」 など。

10)(調べるために)日本が輸入しているものと輸出しているものを3つずつ書いて持ってこさせる。

 地図帳の後ろの方に、「世界の国別統計」があります。その国が日本から何を輸入し、何を輸出しているかが載っているのです。
 この統計を見た子は、輸入と輸出を勘違いしてしまいます。
「日本からの輸入」というのは、日本にとっては輸出なのです。最初にそれを言っておくべきでした。(後で言う計画にはなっていたのですが。)

輸入          
バナナ・木材・天然ガス・ ぎょかいるい・石炭・クロマグロ・そば・石油・牛肉・だいず・鉄鉱石ダイヤモンド・鉄鋼・食料品

輸出
ショベル・自動車・じむようきき・電化製品

 ここで時間切れです。原料や資源で製品を作る加工貿易を日本がしていることを教えて、とりあえず終わりました。

(2007.12.12)