大工場に勤めるのがいいか、中小工場に勤めるのがいいかを考えるために、どんな基準があるか考えてみます。
1)給料はどちらが高いか。(生産額から推察すると大工場の方が高い。)
2)働きがいのあるのは、どちらか。
今回は、どちらが給料が高いかを検討することで終わった授業でした。
1)地図帳調べ(桜島・1914年噴火→出島・1634~1899年→八幡製鉄所・1901年)
2)前回の意見の発表
3)大工場と中小工場ではどちらが給料が高いか予想させる。
4)教科書の「従業者数別工場数・従業者数・生産額のわりあい」から、気付いたことを書かせ、板書させる。
「こんな棒グラフを見ていろんなことに気付ける人は社会の力があるといいます。」
次のような気付きが板書されました。
・大工場は0.6%しかないのに生産額がちょっとたいこうしている。(東)
・大工場は給料がやすい。(三笠)
・従業者数は中小工場のほうが多い(馬越)
・平均じゃなくて一つの工場なら、大工場の方が生産がくや従業員は多い。(金谷)
・工場数は中小工場の方が多い(脇坂)
・中小工場が1位(西本)
・ほとんど中小工場。(広田)
・思ったより大工場の方が全部少ない。(上土谷)
・生産額は289.3兆円もある(味崎)
・従業者数は大工場より中小工場のほうが47.2万人多い。(濱家)
・大工場は数が少ない99.4%の中小工場と生産がくがほぼ同じ(山南)
・人が多いときゅうりょうがへる(上田)
・中小工場が全部1位(高子)
・生産額は変えない(山城)
三笠くんの「大工場は給料がやすい。」について、賛成なら○、反対なら×を書かせて、×の方の理由を言わせました。大工場は工場数が少ないので、1つの工場あたりの生産額も多く、1人あたりの生産額も多いのです。
考えてみると、百分率を子どもたちはまだ習ってません。グラフの読み取りをさせようと思ったら、4年生ぐらいで教えておくべきでしょうね。
中小工場の1人あたりの生産額は約2000万円。大工場は約6000万円です。
でもそれは給料ではありません。
インターネットで調べたところ、大工場のトヨタの年収は816万円(36.7才)、中小工場は約500万円です。
でも、小さな工場でも、多くの収益を上げるところはあります。株式会社エースは、従業員11人で約3億円の年商があります。1人で約3000万円となります。
(2007.12.18)