中谷彰宏『心の中に火をつける50のヒント』(1997.9.30三笠書房)を読みました。その中で盲導犬の話があったのです。
盲導犬になるトレーニングに、犬の目の前で風船を割る、というテストがあります。
風船に驚く犬は、不合格です。
平常心がないと、飼い主に危険がふりかかるからです。
仲間が遊んでいるところへ犬を連れて行って、「待て」という指示を出すというテストもあります。
「待て」と言われているのに、仲間と一緒に遊んでしまう犬は、不合格です。
道で他の犬とすれちがっても、走っていかないようにです。
さて、このお話のタイトル(キャッチコピー)が何か分かりますか。
「「待て」すらできない人は、隣りの犬に負ける。」です。
「待て」と言われて、待ち続けることができる犬って、意志が強いといえるのでしょうね。自分の心の中で時に聞こえる「待て」というブレーキの声で、待てる人間でありたいものです。
(2002.10.5)