田中紀夫氏の『エネルギー環境史』(ERC出版)を読んでいます。
全3巻の本です。
1巻が「第一次エネルギー革命」として、火のエネルギー、人力のエネルギー、風車・水車のエネルギーを扱っています。
2巻は「第二次エネルギー革命」で、化石エネルギー、すなわち、石炭エネルギーです。また、蒸気機関の発明が、この巻で紹介されます。
3巻の「第三次エネルギー革命」では、電気エネルギーが登場し、石油と原子力が登場します。
火のエネルギーを得るために、人は木を燃やしました。
やがて、それが、森林破壊につながっていきます。
人力エネルギーは、奴隷が生み出すエネルギーです。
石炭が登場したことで、やっと奴隷が解放されていきます。
授業では扱わないでしょうが、教える側としては、エネルギーの歴史をしっかり把握しておいた方がいいでしょう。
何千年に渡ったエネルギーの進化の中で、私たちの今の生活が成り立っています。石油がなくなったから、といって、すんなり昔の生活に戻れるわけがありません。歴史を学ぶと、そのことがよく分かるのです。
(2004.10.10)