コンセントを抜いた鉛筆削りを子ども達に提示する。
「これは、何ですか。」
数人に聞く。
(「鉛筆削り」と「電動鉛筆削り」が予想される。)
「では、鉛筆を削ってみます。」
鉛筆を入れる。当然、削れない。
「あれっ、なんで、削れないんだろう。」
(「コンセントに入れてないから」というような発言が出るだろう。)
「では、コンセントをさしてみましょう。」
鉛筆を入れる。削れる。
「削れました。不思議ですね。」
「なんでコンセントを入れると、削れるのかな。」
(「電気が流れるから」といような意見が出るだろう。)
「今日は電気について、学習していきます。」
電気を使うものには、どんなものがありますか。
電気を使うものをノートに箇条書きさせる。
「5つ書けたら、持ってきなさい。」
○をつけてあげ、黒板に1つ書くように指示する。
数分後、板書されたものを書いた子が発表。
板書していない子にも発表。
まだある子にも発表させる。
(ここまでの展開で、子ども達に内部情報を蓄積させる。この蓄積された内部情報が、このあとの授業を支えてくれる。)
「電気で、いろんなものが動いたり、光ったり、熱くなったりします。」
電気を自分で作ることができますか。
「できる」「できない」「ちょっとならできる」のどれかを書かせる。
「できる」「ちょっとならできる」の子に、その方法を聞く。
(静電気のことが出れば、それが一番最初に発見された電気であることを語る。)「あるものを使うと、電気は自分で作ることができます。」
ゼネコン(手回し発電機)を紹介する。
班にゼネコンと白熱電球を1つずつ配り、交替で、白熱電球を光らせる。
次に、部屋を真っ暗にして、白熱電球を光らせる。
(2004.10.14)
部屋の電気をつける。白熱電球より、はるかに明るい。
「この部屋の電気って、どうやって、作っているのかな。」
「電気は、電車や新幹線も動かしています。どうやって、作っているのかな。」
大量の電気の作り方を想像させる。
(ここは難しいので、言いたい子だけに言わせてみる。)
その後、発電所の写真をスマートボードで提示する。
この後の展開が、今ひとつ、なのです。
どうしても、紹介だけになってしまいます。
発電所の写真を見せ、大量の電気を作る方法を紹介し、石油や石炭などの資源が使われていることを紹介し、その資源にも限りがあることを示すわけです。
前半で、考えさせ、体験させたことが、後半になって、活きていないのです。
1)関西発電所の写真を提示する。
2)伝法で使われる電気は、この発電所で作られています。
電気はいろんな発電所から送られているので、上記のように限定できません。
①発電機の写真を提示する。
ゼネコンを大きくしたものが、発電機である、という展開です。
「大きな発電機をだいたい3つの方法で、回しています。」
(スマートボードで、次々と提示していく。)
「石油を燃やして水を熱し、その蒸気で動かす火力発電。」
「ダムを作り、たくさんの水を一気に流して動かす水力発電。」
(ここらへんの説明は、どこかのホームページから見つけたい。)
1時間しかないのですから、今回は、火力発電所だけを紹介した方が、いいようです。
どうやら、これ以上、机上で考えていても、行き詰まります。
実際に使う資料を集めながら作りながら、展開を考えていく必要があります。
前半、体験。後半、学び。
そして、最後に「電気を大切にしなくちゃ」と思えれば、十分でしょう。
もっと高度な疑問は、高学年に譲るとしましょう。
(2004.10.15)