指導案・本単元について

 理科指導案の「本単元について」の記述です。

 本単元は、「月と太陽を観察し,月の位置や形と太陽の位置を調べ,月の形の見え方や表面の様子についての考えをもつことができるようにする。:指導書」ための単元である。
 普段から身近にある月と太陽でありながら、月がなぜ形を変えるのか、月の形が分かることで太陽の位置が分かるのはなぜか、など、理解できない児童が多くいる。
 太陽の観察はまだできても、月の観察となると、夜でしか観察できないことも多く、授業で扱うのが難しい。また、月と太陽の位置関係にいたっては、観察自体が不可能であることが多い。(例えば、満月の夜、太陽は出ていない。)
 そこで、本単元では、ICT機器の一つであるiPadを使い、月の位置や形、その時の太陽の位置などを学習させていくことにした。
 特に、iPadのアプリ「iステラ」を使い、宇宙空間を指で操作し、時間を進め、調べたい日時の月の位置や形と太陽の位置などを調べさせていく。
 合わせて、これまで実践されてきた、ライトを太陽に、ボールを月に、児童を地球に見立てた実験も行っていく。
 さらに、iPadアプリの「ビノバ理科」を使い、3年の「太陽の動き」や4年の「月と星」を復習させる。(「ビノバ理科」は4択クイズのアプリである。)学習終盤では、6年の「月と太陽」をペアで解かせるとともに、教師自作のPowerPointによる「月と太陽3択クイズ」も解かせ、学習のまとめとしていきたい。
 本学級には、学習不振の児童も数名おり、学習へ取り組む意欲を失っている児童もいる。iPadのようなICT機器で学習することによって、これまで習ってきたことの復習を楽しみながら取り組み、基礎的な事項を習得し、自分に自信を持ち、意欲的に学習できるようになる。そのことへのきっかけになればと考えている。
 今回、校長戦略予算で40台のiPadを購入することになっている。現在、14台しか導入されていないが、5・6年で使わせてみたところ、学習クイズに真剣に取り組む児童の姿見られた。また、2人1台使わせることによって、ペアで協力して問題に取り組む姿が見られた。普段なら教科書を開くこともしない児童が、問題を正解するために、教科書を開いて調べる姿も見られた。
 ただ、iPadを使う授業は、たんに学習クイズを解かせるだけではない。今回の授業では、iPadのアプリだからこそ、効果的にできる授業があることを参観者に伝えたい。

 学校内の公開授業なので、書き方の形式は無視して、思いつくまま書いています。最後7行は、ページ調整のために入れた文章です。この7行を入れると、ちょうど2ページ目から、全7時間の指導の計画が始まります。さらに、本時の展開も最後の1ページで収まるように、指導の計画の最後の方に、理科テストの画像を貼り付けて調節しました。
 どこでどの文章が始まるかも作り手としてはこだわるところです。

(2014.11.23)