卵立てに挑戦!

「コロンブスの卵」の話を知っていますか。

1492年にアメリカ大陸(西インド諸島のサンサルバドル島)を発見したコロンブス。それを祝う晩餐会で「あなたが行かなくても誰かが見つけた」という皮肉に対してテーブルに卵を立てられる人は…と続く有名な逸話。コロンブスの卵は誰でも出来ることでも最初にするのが難しい、という意味で使われる。
この話は後にイタリアのベンゾーニがコロンブスの偉業を脚色するために自身の著書に書いた作り話。さらにこれの元になったのがコロンブスと同時代のイタリアの建築家フィリッポ・ブルネレスキの話。
ある寺院を建築するにあたって、彼は図面も模型も見せずに「私に建築させてください」と提案したが、他の建築家たちが大反対。そこで彼は大理石の上に卵を立てた人に任せてはどうか?と。他の全員立てられなかったが彼は卵の底を潰して立てた。当然批判されるが「最初にやるのが難しい、もし図面を見せたらあなた達は真似をするでしょ?」と返したのである。
ブルネレスキの話も実話かどうかは疑わしいものの、コロンブスの卵以前からあった話とされる。本当は「ブルネレスキの卵」ということだろうか。
HP「雑学の小部屋」より

 ブルネレスキの卵は、今回調べて、初耳でした。
 ずいぶん前に、仮説実験授業の提唱者である板倉聖宣氏が、この「コロンブスの卵」を取り上げました。(『科学的とはどういうことか』(仮説社)の本にも載っています。)
 この卵の話では、卵は立たないことが前提になっているけれど、別に底をつぶさなくてても卵を立てることができる、と板倉氏は言うのです。
 実際に、その当時、卵(生卵)でやってみました。
 見事に、立ちました。
 卵によって、立ちにくいものもあれば、立ちやすいものもあります。
 まっすぐ立つとは限らず、ちょっと斜めを向いて立つこともあります。
「卵を立てる」で画像検索すれば、左のように、卵が立った画像も紹介されています。
 その中のホームページの中に、卵が立つ理由も書かれていました。(板倉氏の本にも書かれてます。)

雪の結晶研究で有名な物理学者 中谷宇吉郎が随筆の中で、「卵には凸凹がある。底の部分の少なくとも三点の凸点に重心からおろした垂直線が通れば卵が立つ」と述べ、別に立春でなくても卵は立つと述べています。

 この卵立てを5・6年の4クラスでやってみようと考えてます。
 卵は近くのローソンで3パック買えば、大丈夫でしょう。
 全クラス終わったら、ゆで卵にして、先生方に配ればいいわけです。

(2014.12.12)