アドラー心理学を教育現場で使うことの難しさについて考えてみます。
① ほめることの否定
アドラー心理学では、ほめることを否定します。
ほめることでその子を支配してると考えられるからです。
また、ほめられるからその行動をとる。そんな子を育てることにつながるともいわれています。
でも、それだからこそ、教育現場に「ほめる」ことは必要なのかもしれません。
教師は集団の子どもを教えています。1対1の子育てではありません。
「ほめる」という武器を使って、子どもを支配して動かさなければ、教育現場は成立しないのではないでしょうか。
② 原因ではなく目的に焦点を合わせる
多くの先生、いや多くの人(子どもも含め)は、起こった問題行動に対して、原因を探ります。それが一般的です。
一般からはずれる教師の指導は、子や親から反発を受ける可能性も高いです。
そこで、原因を探るふりをしながら、「この子の目的は何だろう」と考えるのがいいかもしれません。「あなたは、こんな目的でしてるんだよ」みたいなことを本人に伝える必要はないのです。
(2014.12.22)