筆洗いの仕方

 いよいよ今週から、習字の授業が始まる。
 考えてみると、3年生は理科・社会・リコーダー・習字と、新しく習うことが多い。新鮮みがあって、いいともいえる。
 教師にとっても、最初の指導というのは、やりがいがある。何しろ、「何事も初めが肝心」と言われるからだ。むろん、責任重大でもある。
 ところで、先週の土曜日、落ち研の常任委員会があった。
 そこには、書写の教室を開かれている高嶋喩氏も来られる。もう70近い方だが、若々しい人で、肌もつやつやしている。
 これはもう役得である。早速、高嶋氏に、習字指導について質問した。
「筆は毎回洗わせた方がいいのでしょうか。」
 紙でふきとるだけ、という方法もあると、聞く。また、筆をすべておろした方がいいかどうかも、はっきりわからない。
「筆は全部おろした方がいいですよ。」と高嶋先生。
 筆を全ておろすからこそ、持ち手の力加減で、太い線や細い線が自在に書けるのだそうだ。また、筆は、まず練習した半紙でふきとり、それからバケツの水で洗うといいということも教えてもらった。
 大丈夫という師に聞くと、こちらも安心して指導できるものだ。

(1998.5.4)