葉が紅葉するのはなぜか

 秋になると、木の葉が緑から赤になります。なぜ、赤になるのか、子どもたちに問いながら、自分で答えを持ってませんでした。
 NHKの「ふしぎがいっぱい」の中のビデオでも、葉の中の赤い色素が増えることは見せても、なぜ、赤い色素が増えるかは解説していませんでした。
「紅葉するのは、なぜ。」で調べると、葉の赤い色素(アントシアニン)が増える理由は書いてありました。でも、結構、難しいですね。
 私なりの解釈で、簡単に書いてみます。

1)秋になると日差しが弱くなり、光合成から得られるエネルギーが減ってしまう。
2)葉を維持するエネルギーがもったいないので落葉する。
3)光合成を行う葉緑体が必要なくなると、分解され、緑色の色素が出てくる。
4)緑色の色素(クロロフィル)は、活性酸素をつくり、植物の組織を破壊する。
5)緑色の色素が青い光を吸収して活性酸素を作らないように、赤い色の色素(アントシアニン)が、青い光を吸収する。

 要するに、役に立たなくなった葉緑体の中の緑色の色素が、悪さをしないように、赤色の色素が葉と木を守るわけです。
 秋の紅葉は、私たちの目を楽しませてくれます。でも、それは植物が生き抜くために、精一杯やっている行為なわけです。

(2013.11.18)