『週刊ダイヤモンド2012/11/24』に、プラセボ効果のことが書いてありました。
1955年、米ハーバード大学の麻酔科医師、ヘンリー・K・ビーチャー氏が発表した論文によれば、手術後の傷の痛みをはじめ、頭痛や狭心症、咳などさまざまな症状を訴える1082人の患者を対象に、食塩水を注射したり、乳糖を与えたりするなど、“偽薬”を処方したところ、実に35%の患者の症状がはっきりと改善したというのだ。
こうした“偽薬”のことを「プラセボ」と呼び、本物の薬だと信じ込むkとおによって症状が改善することを「プラセボ効果」という。
実は、この「プラセボ効果」は、価格も影響します。
例えば、1錠100円にした偽薬と、1錠1万円にした偽薬では、後者の高い方の価格の偽薬の方が、プラセボ効果が高いのです。
高い薬だからこそ効き目があるに違いない、と思う気持ちが、自分自身を健康にするわけです。
これは薬だけに限った話ではなく、子どもに同じ指導をするときでも、与え方によって、大きく結果が変わってくるのではないでしょうか。
もちろん、子どもたちに偽薬のような指導をするわけではありません。
一つの指導であっても、与え方で効果が変わることを考えていきたいです。
(2012.11.20)