谷和樹『子どもを社会科好きにする授業』(学芸みらい社2011.7)が、今回の講座のテキストとして使われました。
12ページの「知識をきちんと教えること」には次のように書かれています。
社会科の授業で第一に点検すべきなのは、どの子も確実に習得できるはずの「知識」がなおざりにされていないかどうかである。
思いつくままに挙げてみる。
例えば次のような知識は、一人の例外もなく、全員の子どもに保障されているだろうか。
ここで示されたのは、例えば「主な地図記号を10個程度」です。
講座の中で「地図記号を10個書いてみて」と谷先生に言われてみると、その10個がすぐに出てこないのです。地図記号自体は、全部で161個あるそうです。
「主な年号を10個程度」「主な歴史上の人物名を10名程度」は、結構できたのですが、今教えてる子どもたち全員が書けるかというと、無理でしょう。なぜなら、この知識は全員が必ず覚えるような取り組みをしてないからです。
6年生が卒業するまで、まだ4カ月以上あります。
自分の中で、最低限教えておくべきことが何かを吟味し、それを楽しくくり返して教えていかなければ、と思っています。
(2011.11.13)