「なぜ、日本の自動車生産が世界一なのか。」
という問いを子どもたちに出しました。吉田高志氏の発問です。
私自身の考えた理由を書いてみます。
①日本の技術力が高いから。
②日本人の作業モラルが高いから。(それゆえ故障しないから。)
③食糧自給率も低く、天然資源も乏しいゆえ、自動車生産のような工業系の仕事しかできなかったから。
④環境技術が進んでいるから。
⑤自動車に関する特許件数が多いから。
⑥常に工夫をして自動車を作ってきたから。
⑦共同体意識が高く、作業を協力してできたから。
⑧メーカー同士が切磋琢磨しているから。
⑨平の社員のアイデアも生産過程で取り入れられているから。
⑩自動車を作るロボットの技術が高いから。
実際は、これらのことをどうなのかをあらかじめ、私が調べておかなくてはいけません。
日本が大国アメリカに勝っていること自体、実は不思議なことなのだから。
(2009.11.7)
Googleで「日本 自動車 生産 世界一」とキーワードを入れて検索すると、トップに、「中国ビジネス最前線:中国の自動車生産が世界一へ」という項目が出てきた。
2009年10月30日 ... 初めて中国の自動車生産台数が1000万台を超え、日本を抜き世界1位になった。規模を生かした製品の高度化にも弾みがつく見通し。
このことは、「なぜ日本の自動車生産は世界一なのか」を授業し終わった後に、「現在、中国が世界一」であることを伝えたい。まあ、危機感を与えるのである。
検索キーワードを「日本の自動車が優れているわけ」にかえた。これでも785000件もヒットするのである。
さて、トップに検索された項目は「米国自動車業界が学ぶべき、日本のトイレ5つの長所」である。
日本トイレは、常に進化し、故障しにくく、サービスが行き届き、環境志向でかつハイテクであり、技術が優れているのである。これは、日本の自動車にも当てはまりそうだ。
検索された中に、「(有)iDOデジタル出版 日本の自動車製造業の将来を占う」のレビューがあり、「日本の自動車が良く売れるのは何故であろうか。」という問いが目についた。
2.日本の自動車製造業の強さ
日本の自動車が良く売れるのは何故であろうか。品質やデザインが良い、機能や性能が良い、安い、サービスが良い、販売が上手等色々と理由が挙げられると思うが、ここでは要するに「日本車は優れている」として話を進めよう。確かに公平さと客観性で知られる米国市場での日本メーカの乗用車の消費者評価は、常に上位を占める常連となっている。更に「何故そうなのか」と問われれば、日本の自動車産業の強さの理由を明らかにしなければならない。
強さの理由として、次の4つが挙げられている。
(1)過当とも言える国内競争の激しさ
(2)日本人のものづくりへの強いこだわり
(3)頻繁なモデルチェンジと多種少量生産体制
(4)系列下請け企業との良好な協力体制
日本には11社も自動車メーカーがあるそうである。私としては、少ないと思うが、海外と比べると圧倒的に多いようである。自動車メーカーが多いことで、競争が激しくなり、その分、いい車ができるわけである。
(4)は、授業では特に扱いたい。
車は一部品が不足しても不良であっても大問題となる。何しろ、自動車コストの60~70%は部品で占められるのである。部品産業の高い技術レベルと経営の安定があってこそ、自動車産業は成り立つのである。
(2009.11.8)