岡山の門孝幸氏の「口で歩く人「宇都宮辰範」」を追試しました。
追試するに当たり、コンテンツを自分が使いやすいように、スマートノートブックで作りかえました。コンテンツだけで授業できるように、状況説明や発問などを付け加えたわけです。
授業前に、インターネットで「宇都宮辰範」と入力して調べてみました。
授業では使わなくても、自分の内部情報として蓄えるためです。
◆宇都宮 辰範
・東京都中野区新井2-3-20おおくら荘 *骨形成不全1.1
・19530604 愛媛生 就学免除 1978に四国宇和島から東京に出てきて一人暮らし生活のほとんどに介助を要する 1984.2.20死去
今から25年前に亡くなられているわけです。
今日の授業では、子どもたちから「今、宇都宮さんがどうしてるか」という質問が無かったので、もう亡くなっていることは話しませんでした。
骨形成不全症という重度障害を持ちながら、ベッド式車椅子を通りがかりの人に押してもらいながら旅を続けた、故・宇都宮辰範氏をご存じでしょうか?
「口で歩く」宇都宮氏は屋外でベッド式車椅子に横たわり、道行く人に「僕を○○まで連れて行ってくれませんか」と声をかけ、目的地の到着するとまた別の人に声をかけて何処へでも行きます、名付けて「キャッチボール式歩行法」。
宇都宮氏はこの歩行法で出身地の愛媛を旅立ち、大阪を経て東京に至り、ここで「他者の力を借りながらの自立生活」をはじめます。
東京で宇都宮氏は、障害がなくても社会的に「孤立」し精神的に「自立」していない青年たちに、彼の日常生活介助を通じて「自立」させる「重度健全者リハビリテーションセンター」を開設、運営し生活します、何とウィットに富んだ名称でしょうか。
「ほんとうの自立とは、他者の力をどれだけ借りられるかにかかっている」というのが、宇都宮氏の口癖だったそうです。
牧口一二著 風の旅人に詳しくその生き様を書かれています、このページタイトルである「自立とは?」の答えの一片があるような気がしました。
http://www.wheel-to-wheel.com/jirititoha.htm
牧口一二著『風の旅人』を読破してから授業にのぞむべきなのでしょう。
そこをしてないところに、自分の勉強不足があります。
でも読破してからと思ってしまうと、いつまで経っても実践をせず、今、担任している子どもたちに伝えずに終わってしまう可能性が高いです。
見切り発車でも、伝えたいことは伝えていくことも必要なのです。
(2009.11.30)