竹中平蔵『竹中式マトリクス勉強法』(幻冬舎2008.10)を読みました。
日本人はほとんど挨拶代わりといっていいくらい、ことあるごとに人に「頑張れ」と言いますが、いったい「頑張れ」とは英語でなんと言うのでしょうか?
それに該当する言葉の一つが、「You can do it」です。つまり、英語圏では「あなたならできる」と言って人を励ますのです。それだけ、「私ならできる」と思い込むパワーは、やる気を奮い立たせるものなのです。
「頑張れ」は相手に要求する言葉です。「あなたならできる」は相手を信じる言葉です。言われる方は、どちらの言葉が嬉しいでしょうか。やはり、「あなたならできる」ではないでしょうか。
自分の普段の子どもへの接し方をふり返ってみて、子どもを信じて託すような言葉より、あれをしなさい、これをしなさい、なぜできないの、というように、子どもに要求する言葉の方が断然多いです。反省しなければいけません。
大学時代、ある英語学校に通っていたときのことです。当時の英語の先生は、授業を始める前、まずコーラの空き缶を持ってきて、私たちにこう言いました。
「この缶は、逆さに振っても何も出てきません。なぜなら、中身がからっぽだから。皆さんが英語を喋れないのもまた同じ。頭の中に、英語が何も詰まってないからだ」
自分の中にいろいろな知識を詰め込めなければ、何も生み出せません。
(2008.12.9)