ヒロシマの授業

 昨日、『人権教育読本にんげん5・6』(明治図書)に、佐伯敏子「ヒロシマには歳はないんよ」の教材文を元に授業しました。6年は今日ピース大阪へ社会見学に行くので、今やるのに適しているので、取り上げることにしました。
「ヒロシマと聞いて、思い浮かぶ言葉をノートに5つ書いたら持ってきなさい。」
 向山洋一氏の有名な発問です。全員に板書させました。

・島(早川)      ・げんばく(浮島) ・中国地方(平瀬)   ・B29(石田)
・平和の像(中野)   ・おこのみやき(桂)・ゴミの山(中)
・中国地方にある(桂) ・広島県(高島)  ・広島カープ(藤本)
・黒田(奥原)     ・せとないかい(高木)           ・原始ばくだん(阿河)
・はだしの言(三宅)  ・広島カープ(小西)・死体(上田)
・げんばくドーム(山本)・げんばく(荒田) ・げんばくドーム(久田)
・ばくだんが落ちたとこ(神谷)       ・げんばくが落ちたところ(川端)
・広島焼き(酒井)   ・ひろい島(小島) ・平和の像(田中)
・ヒロシマしみんきゅうじょう(大杉)    ・ひろ島(糸井)   ・中国地ほう(宮田)
・広島焼き(舩倉)   ・げんばく(小林)

 次々読ませてから、質問をさせました。B29・ゴミの山・広島カープ・黒田・死体が質問されました。「B29って、鉛筆の濃さかな。2Bとか4Bとかあるでしょ。」という突っ込みを私の方からもしました。後半、暗い展開になるので、ここで笑いもとり、盛り上げておきます。落差を意図的に作り出すのです。
「自分にとって大事なことを3つ選びなさい。」(これも向山氏の発問。)

・げんばく(26人)    ・B29(15人) ・平和の像(22人)    ・広島県(3人)
・はだしのゲン(2人)  ・死体(2人)  ・げんばくドーム(13人)
・ヒロシマしみんきゅうじょう(1人)

「何で大事なのか言ってくれる人?」と言っても、誰の手も挙がらなかったので、次の発問にうつりました。ここは時間をかけるところではないので。
「日本中の人々や世界中の人々にとって、大事なことを1つ選びなさい。」
 自分にとってを選ばせてから、世界にとってを考えさせるところが、易から難、自分から外への流れになっていていいです。(ここまで向山氏の発問。)

・げんばく(8人)   ・平和の像(9人)    ・広島県(2人) 
・はだしのゲン(1人) ・げんばくドーム(8人) ・戦争(1人)

 広島県の大事な理由は言えませんでした。はだしのゲンは、「感動するから」と言っていました。戦争の子には、「戦争=ヒロシマなの?」と問い返してみました。残りは、原爆に関することで1つにまとめました。
「世界で初めて・一瞬・今でも苦しんでる」
 上記の3つがヒロシマが世界中で有名な理由です。今でも苦しんでる例として、「ヒロシマには歳はないんよ」を私が朗読しました。

(2007.11.2)